[本文]

国名:
EU
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2021/06/16
抄訳記事公開日:
2021/07/14
元記事の言語:
英語

Horizon Europeの総額147億ユーロの2021年~2022年ワークプログラム

Commission to invest €14.7 billion from Horizon Europe for a healthier, greener and more digital Europe

本文:

2021年6月16日付欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり。

ECは、2021年~2022年の期間の Horizon Europe の主要なワークプログラムを採択した。ここでは、プログラムの目標と総額147億ユーロのファンディングの対象となる特定トピック領域の概要を示している。これらの投資は、グリーン・デジタル移行を加速し、コロナウイルス・パンデミックからの持続可能な復興と、将来の危機に対するEUの強靭性に資するものである。これにより、フェローシップ、研修、交流を通じて欧州の研究者を支援し、より密接で効率的な欧州イノベーション・エコシステムを構築し、世界クラスの研究インフラを構築する。さらに、欧州全体および世界中からの参加を奨励すると同時に、欧州研究圏(ERA)の強化を図る。

● Horizon Europe により、気候中立とデジタル・リーダーシップを実現する

全体の4割に当たる約58億ユーロが、欧州グリーンディール(EGD)および2050年までにEUを世界初の気候中立大陸にするという欧州連合(EU)の取り組みを支援するための研究・イノベーションに投資される。この資金は、気候変動の科学を進展させ、温室効果ガスの排出を削減し、気候変動に適応するためのソリューションを開発するプロジェクトを支援する。

この10年を「欧州のデジタル10年」にし、さらなる未来に向けて新たなデジタル企業の基盤を築くことも本プログラムの中心的な目的であり、それによりこの分野への投資の大幅増を確実にする。ヘルスケア、メディア、文化遺産、創造経済、エネルギー、モビリティ、食品生産におけるデジタルツールとデータ対応の研究・イノベーションの可能性を最大限に引き出し、産業モデルの最新化を支援し、欧州産業界のリーダーシップを育成する。中核となるデジタル技術の開発は、2021年~2022年に約40億ユーロの支援を受ける。

さらに、本ワークプログラムは、コロナウイルス・パンデミックによって引き起こされた緊急の経済的・社会的被害からの復興を支援するために、総額約19億ユーロを投資する。このファンディングは、「次世代EU」(NextGenerationEU)に沿って、より環境に優しく、よりデジタルであるだけでなく、現在および今後の課題に対してより強靭なポストコロナの欧州の構築に貢献するものである。

● より大きな効果が期待される国際協力:戦略的・オープン・互恵的

研究・イノベーションにおける国際協力は、グローバルな課題に取り組み、欧州が世界の他の地域で展開しているリソース、ノウハウ、卓越した科学、バリューチェーン、市場にアクセスできるようにするために不可欠である。2021年5月、ECは、変動する世界における国際協力に向けた欧州戦略である「研究・イノベーションへのグローバルアプローチ」を発表した。これにより、EUは、多国間主義、オープン性、互恵性に基づき、ソリューションを提供し、グローバルな課題へのグローバルな対応を促進することを目指している。

2021年~2022年の Horizon Europe のワークプログラムには、生物多様性と気候保護、環境観察、海洋研究、グローバルヘルスなどの分野における多国間イニシアチブを通じた協力の支援・強化に特化した施策が含まれる。

Horizon Europe はデフォルトで世界に開かれている。非EU諸国と Horizon Europe の連携により、プログラム全体の地理的範囲を拡大し、研究者、科学者、企業、機関、その他関係施設が、加盟国の参加者とほぼ同じ条件で参加できるための付加的機会を提供している。EUの戦略的資産、利益、自律性、セキュリティを保護するために、またHorizon Europe 規則の第22.5条に沿って、ごく少数による行動への参加は制限されている。このような制限は例外的であり、加盟国との合意に基づき、二国間協定の下でのEUの義務を完全に尊重する形で正式に正当化される。

[DW編集局]