[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
エネルギー省(DOE)
元記事公開日:
2021/06/07
抄訳記事公開日:
2021/07/21

エネルギー省が「エネルギー・アースショット・イニシアチブ」を立ち上げ、ネットゼロ経済に向けてブレークスルーを加速

Secretary Granholm Launches Energy Earthshots Initiative to Accelerate Breakthroughs Toward a Net-Zero Economy

本文:

2021年6月7日付け、エネルギー省(DOE)による標記記事の概要は次のとおりである。

DOEは「エネルギー・アースショット・イニチアチブ(Energy Earthshots Initiative)」を立ち上げ、10年以内に、より豊富で手ごろな価格の信頼性の高いクリーンエネルギーの達成を目指して、ブレークスルーを加速させる。最初のエネルギー・アースショットは「水素ショット(Hydrogen Shot)」で10年以内にクリーン水素コストを80%削減し、1キログラム当たり1ドルにすることを目指す。これらの目標を達成することにより、米国の気候危機への取り組みを支援し、現政権の目標である2050年までの排出量ネットゼロを実現するとともに、給与レベルの高い雇用を生み出し、経済を成長させる。

現在、再生可能エネルギーからの水素のコストは1キログラム当たり5ドルであるが、「水素ショット」の80%コスト削減目標の達成により、再生可能エネルギー、原子力、熱変換からクリーンな水素を増産することで、需要を5倍に増やすことができる。これにより、クリーンエネルギー雇用が増加し、温室効果ガス排出量が削減され、米国が世界のクリーンエネルギー市場で競争できるようになる。エネルギー・アースショットはDOEの科学局、応用エネルギープログラム、エネルギー高等研究計画局(ARPA-E)で統合的に進められる。

今回の立ち上げの一環として、DOEの水素プログラムが下記の内容で情報提供依頼(RFI)を発行し、実行可能な水素使用例について広く情報を求めている。回答期限は2021年7月7日。

‐ 水素の生産、資源、インフラ
‐ 特定の地域、コスト、価値提案に基づく水素のエンドユーザー
‐ 温室効果がス、その他の汚染物質排出削減の可能性
‐ 多様性、公平性、包摂性(DEI)、雇用、環境正義
‐ 科学とイノベーションのニーズと課題

[DW編集局+JSTワシントン事務所]