[本文]

国名:
ドイツ
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2021/06/15
抄訳記事公開日:
2021/07/28
元記事の言語:
ドイツ語

都市の気候変動対応を支援する革新的都市気候モデルPALM-4U

Digitales Klimamodell hilft Städten bei Anpassung an Klimawandel

本文:

2021年6月15日付のドイツ連邦教育研究省(BMBF)による標記発表の概要は以下のとおりである。
猛暑や豪雨など都市はあらゆる気候変動に適応する必要がある。PALM-4Uモデルはシミュレーションを通して、気候に適応する方法の開発とテストの手助けとなる。ベルリン工科大学(TU Berlin)のディーター・シェーラー教授(Pro.Dr.Dieter Scherer)はインタビューで次のように語った。
BMBFのプログラム「変動する都市気候(Stadtklima im Wandel)」の枠組みの中で、新しく革新的な都市気候モデルが開発されている。都市気候モデルPALM-4Uは、ベルリンのエリアレベルから建物のレベルまでの大気プロセスをシミュレーションすることができる。このモデルにより都市気候と大気汚染コントロールの評価・分析が可能となる。その他、このモデルは、雲の物理的挙動、風力エネルギー、山岳気象などの研究分野へも適用可能である。
極端な暑さに対するベルリンの対処法については、ベルリンでは極端な高温関連の死亡者が年間平均700人に上ることから、PALM-4Uをたとえば診療所のある地区で、熱ストレスに対する都市計画対処法の有効性評価に使うことができる。
精緻に収集された測定データと風洞実験によるこれまでの評価から、PALM-4Uは都市の大気プロセスのシミュレーション・モデルとしては、非常に優れたものであることがわかった。
全ての市民がコンピュータ・シミュレーションの結果を見てすぐ使用できるかについては、データの量が非常に多いため、結果を使用するには特別なデジタル・ツールが必要である。
PALM-4Uモデルを使用することで、現在の都市開発対策の、大気汚染物質や熱負荷ストレスに対する効果を非常によくシミュレートすることができる。同時に、構造変化が及ぼす影響について示すことができるかについては、関連物質の排出が既知であるか、シナリオで指定されている場合には、大気汚染物質の濃度を計算することができる。このシナリオでは、建物の構造上の対策や都市の緑化方法の変更による影響も考慮されている。
「持続的発展のための研究フレームワークプログラム(FONA)」戦略の枠組みの中の、BMBFプログラム「変動する都市気候の第2段階」は、2019年10月1日にスタートし、その後3年間にわたり継続している。このプロジェクトには、BMBFにより約1,300万ユーロが助成されている。

[DW編集局]