2021年6月1日王志剛中国科学技術部部長・党組織書記は、中国科学院第20回院士（会員）総会、中国工程院第15回院士総会、中国科学技術協会第10回全国代表大会での習近平国家主席の演説から、業務への考えと取り組みを徹底して研究し実施するよう伝えた。

王部長は、習近平国家主席の演説について、下記のように述べた。

・「二つの大局」（「中華民族の偉大な復興に関する戦略的全局」、「百年間いまだかつてなかった世界的な大変局」）を統一的に計画し、新しいラウンドの世界の科学技術革命と産業変革・発展の大勢を科学的に分析している。
・世界的な科学技術強国の建設に向けて、進むべき方向をはっきりと示し、根本的な拠り所を提供し、高度な科学技術力の自立自強の実現に向けて、科学技術界に対して総動員する。
・2016年の「科技三会」（全国科学技術イノベーション大会、中国科学院第20回院士総会・中国工程院第15回院士総会、中国科学技術協会第9回全国代表大会）以降、中国の基礎研究、戦略的ハイテク、ハイエンド産業、民生科学技術、国防科学技術等の分野での成果と科学技術について、新型コロナウイルスの感染予防・制御での貢献を高く評価している。
・新しい段階の科学技術革命と産業変革のチャンスをつかみ取り、遠大な計画を拡大する基礎、底力、信念、能力がある。しかし、中国科学技術事業の発展が直面している未解決の問題や困難な挑戦にも注意を払う必要があるとも強調した。
・中国独自のイノベーション能力はまだ強力でなく、イノベーション体系の全体的有効性はまだ高くなく、科学技術イノベーション資源の整合は不十分で、科学技術イノベーション力の配置を最適化する必要がある。
・科学技術への投資と成果の効率は低く、科学技術人材チームの体制を最適化する必要があり、科学技術評価体系は科学技術発展の要求を満たしておらず、科学技術のエコシステムの更なる整備が必要である。

王部長は、長期的に存在する困難な問題に対して、我々は多大な努力を払い、真剣に解決しなければならない旨、述べた。

[DW編集局]