[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2021/06/23
抄訳記事公開日:
2021/08/16

科学コミュニケーションに関する検討結果および行動指針の提言の発表

Karliczek: „Das ist erst der Anfang“

本文:

2021年6月23日付ドイツ連邦教育研究省(BMBF)による標記発表の概要は以下のとおりである。
“#FactoryWisskomm”の開始以来、6つのワーキング・グループで150人の参加者が、ドイツの科学コミュニケーションに関する行動指針を検討し提言を発表した。
科学コミュニケーションに関する数か月にわたる戦略の検討結果が、ベルリンのフンボルト博物館のハイブリッド・クロージング・イベントで発表された。カルリチェクBMBF大臣や、クリスチアン・ドロステン教授(Prof.Dr. Christian Drosten)、マイ・ティ・ヌグエン・キム博士(Dr. Mai Thi Nguyen-Kim)などのゲストと共に、参加者は提言について説明し議論した。
目標:未来志向の科学コミュニケーション
「責任ある科学コミュニケーション」は、「科学システムの不可欠な要素」であり、その内容と方法は完全で、関連性があり、包括的で、理解し易く、透明である。同時に“#FactoryWisskomm”は、様々な分野で開発された複雑な問題に対するソリューションが「往々にして矛盾している」ことがあることを、行動に関する提言の中で明らかにしている。正確には科学コミュニケーションは、「透明性を持って、総合的にコミュニケーションする必要がある」すなわち「科学コミュニケーションは個人の価値判断との距離を維持することが必要である」。
デジタル時代の科学ジャーナリズムについてカルリチェクBMBF大臣は、「教育とキャリア形成のあらゆるレベルにおける目標を定めた能力開発から、科学コミュニケーションにおける品質保証のガイドライン、場の設定と強化、すなわち博物館のような科学的知識を伝える場所まで、この論文には多くの非常に具体的な提案が数多く含まれている」と述べ、数か月にわたる集中的な戦略検討の結果を要約した。
危機は、科学がいかに重要であるかを示している。持続可能な科学コミュニケーションで、成功するための要因としては、適切な仕組みの構築とリソースの提供が重要である。同時に研究者を保護する科学機関内の「防衛ユニット(defense unit)」が必要である。
“#FactoryWisskomm”は、未来志向の原動力である。カルリチェク大臣は次のように述べた。「科学者は社会的な議論に参加し、立ち上がることが重要である。すべての望む人と、それができるすべての人は可能な限りのサポートと認識をしてもらうべきである。“#FactoryWisskomm”は、この必要な変更プロセスに対する未来志向の原動力を提供するものである」。

[DW編集局]