[本文]

国名:
ドイツ
公開機関:
マックスプランク協会(MPG)
元記事公開日:
2021/06/29
抄訳記事公開日:
2021/08/20
元記事の言語:
ドイツ語

マックス・プランク協会がメルケル連邦首相にハルナック・メダルを授与

Harnack-Medaille für Bundeskanzlerin Angela Merkel

本文:

2021年6月29日付マックス・プランク協会(MPG)による標記発表の概要は以下のとおりである。
ベルリンのフンボルト・カレで行なわれた祝典で、MPG会長のマーティン・シュトラートマン(Martin Stratmann)氏は、ハルナック(Harnack)・メダルをアンゲラ・メルケル連邦首相に授与した。MPGの評議委員会が、メルケル連邦首相の科学研究への貢献とMPGとの長年の連帯に対して、ハルナック・メダルを授与することを決定したもので、MPGが授与する最高位の賞である。MPGが前身組織であるカイザー・ヴィルヘルム協会のこの伝統を復活させたのは、1953年になってからである。それ以来、テオドール・ホイス(Theodor Heuss)氏(1959)、ハインリッヒ・リュプケ(Heinrich Lübke)氏(1964)、リヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカー(Richard von Weizsäcker)氏(1990)の3人の元連邦大統領を含む22人がこの賞を受賞している。
シュトラートマンMPG会長は、メルケル連邦首相のリーダーシップの下でドイツの科学は、国際的な比較においても、またその科学史の中でも、すばらしい発展を成し遂げてきたと賞賛の辞を述べた。その中で同氏は、特に州と連携して大きく発展させた3つの協定に言及した。すなわち、エクセレンス・イニシアチブ(2018年よりエクセレンス戦略)、高等教育協定、および研究・イノベーション協定である。

特にメルケル氏の貢献として、非常に深刻な金融・経済危機に際し、ドイツ政府が2008年にドイツの科学のための資金を増やすことを決定したことで長期的財政見通しが与えられたことを評価したものである。そして今日ドイツの科学研究はこれまで以上に優れたものとなり、最適にネットワーク化され、さらに国際化されている。

シュトラートマンMPG会長は、「ドイツは世界から注目され、確固たる地位を占めている、今や世界の若手研究者および著名なベテランの研究者にとっても、憧れの目的地となっている」と述べた。
同会長は、パンデミックという厳しい状況下で、メルケル連邦首相は、理性の声であったと賞賛した。また「ドイツの首相(German Chancellor)」と「物理学(Physics)」という言葉は、外国ではキーワードであり、政策を合理的に理解するための表現となっているとして、さらに次のように語った。「事実に目を向けそれを否定しない政策、科学的知見を理解し、それに取って代わるような事実を追い求めることはしない政策であった。首相が科学的な物の考え方をするのだと認識されると、その見方は全国的に拡がりを見せたのである」。
メルケル連邦首相は、MPGの最高の賞を受賞した最初の女性となった。同会長は「連邦首相府を含む多くのポジションで、メルケル氏は最初の女性であり、新しい時代を切り拓くパイオニアであった」と述べた。

[DW編集局]