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- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 原子力廃炉措置機関
- 元記事公開日:
- 2021/06/24
- 抄訳記事公開日:
- 2021/08/24
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英国ドーンレイでの放射性廃棄物処理が進行中
- 本文:
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2021年6月24日付原子力廃止措置機構(NDA)の標記発表の概要は以下のとおり。
放射性廃棄物は、1950年代後半から数十年来、深さ65メートルの縦穴貫通孔の下、地下廃棄物貯蔵庫であるサイロに委ねられてきた。今や、安全で近代的な施設での長期保管に適するように、高レベル放射性廃棄物を回収して再パッケージする必要がある。
縦穴孔からの廃棄物回収は、現場が完遂しなければならない最も複雑な廃炉作業の1つであり、廃棄物の除去と処理に使用される技術や機器を評価する革新的なコンセプト・デザインが過去10年間にわたって開発されてきた。
2007年、世界で初めてドーンレイ(スコットランドのハイランド州に位置)にて、縦穴孔をブーツ型の注入剤リングで囲み、廃棄物の回収中に大量の地下水が縦穴に流入・混入することを防いで、放射性廃棄物を環境から隔離した。
昨年、ドーンレイ・サイト復元会社(DSRL)は、Nuvia 社と Graham Construction 社に対して、縦穴孔とサイロでの高度な移行作業に関する750万ポンドの契約を授与した。この作業には、既存のサービスの経路変更、建設・解体作業が含まれ、高レベル放射性廃棄物を除去するための廃棄物施設の準備が行われる。
ドーンレイはスコットランド最大の原子炉廃炉プロジェクトであり、欧州で最も複雑な原子力閉鎖プログラムの1つとして広く認識されている。作業は、NDAの完全所有子会社であるDSRLによって実施されている。
[DW編集局]