[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
エネルギー省(DOE)
元記事公開日:
2021/07/14
抄訳記事公開日:
2021/08/31

DOEが長期エネルギー貯蔵コストを90%削減する新たな目標を発表

Secretary Granholm Announces New Goal to Cut Costs of Long Duration Energy Storage by 90 Percent

本文:

2021年7月14日付のエネルギー省(DOE)による標記記事の概要は以下のとおりである。

DOEのグランホルム長官は、グリッドスケールの長期エネルギー貯蔵コストを10年以内に90%削減するというDOEの新たな目標を発表した。

DOEの「エネルギー・アースショット・イニチアチブ(Energy Earthshot Initiative)」の2番目の目標である「長期貯蔵ショット(Long Duration Storage Shot)」では、クリーンな電力を蓄えていつでもどこでも利用できるようにするブレークスルーを加速させて、より豊富で、安価で、信頼性の高いクリーンエネルギーソリューションをサポートするという、大胆な目標を掲げている。

長期エネルギー貯蔵(Long duration energy storage)は、一度に10時間以上のエネルギーを貯蔵できるシステムと定義され、低コストで、信頼性が高く、カーボンフリーの電力網を支える。より安価で効率的な貯蔵により、発電ができないときや発電量が需要よりも少ないときに、クリーンなエネルギーを回収・貯蔵することが容易になる。例えば、太陽光発電による電力を夜間に利用したり、需要が少ないときに発電した原子力エネルギーを需要が増加したときに利用したりすることができる。

「長期貯蔵ショット」では、電気化学的、機械的、熱的、化学的キャリアー、あるいはそれらの組合せを含め、グリッドの柔軟性のために必要な持続時間とコストの目標を達成できる可能性がある全てのタイプの技術を検討する。現在、揚水発電がグリッドの最大の長期エネルギー貯蔵源となっているが、米国のグリッドでは、リチウムイオン電池が、短時間の蓄電能力を提供する新しいエネルギー貯蔵技術の主要な供給源として展開されている。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]