[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
フラウンホーファー協会(FhG)
元記事公開日:
2021/07/02
抄訳記事公開日:
2021/08/31

データサイエンスと人工知能(AI)のための研究データインフラの構築

NFDI für Datenwissenschaften und Künstliche Intelligenz

本文:

2021年7月2日付フラウンホーファー協会(FhG)の標記報道発表の概要は以下のとおりである。
合同科学会議(GWK)は、「NFDIデータサイエンス・人工知能(NFDI4DataScience)」イニシアチブの支援を決定した。
NFDI4DataScienceの目標は、データサイエンスと人工知能(AI)のためのコミュニティ主導の研究データインフラを構築することである。コンソーシアムの運営は、フラウンホーファー・オープン・コミュニケーション・システム研究所(フラウンホーファーFOKUS)が行う。
NFDI4DataScienceは、科学界の中で確立された様々な種類のデータとアーティファクトに焦点を当てている。これには、出版、データ、モデルおよびコードが含まれる。
透明性、再現性、公平性は重要な課題である。ノイゲバウアー(Prof. Reimund Neugebauer)FhG会長は、「データは科学研究にとって重要な原材料であり、新しい開発とソリューションの基礎となるものである。国家研究データインフラは、科学研究から得られた貴重なデータを、ドイツ科学システム全体のために利用できるようにする。これにより、研究拠点としてのドイツの革新的な強さと、国際競争におけるドイツの地位が持続的に強化される。NFDI4DataScienceコンソーシアムを支持するというGWKの決定は、我々の将来にとって戦略的に重要な人工知能(AI)とデータサイエンスの分野を、的を絞った未来志向で発展させていくものである」と述べた。

コンソーシアム広報担当のシムラー博士(Dr. Sonja Schimmler)は、「NFDI4DataScienceにより、コンピュータサイエンスに根差した学際的な分野である科学における、データサイエンスとAIのコミュニティを発展させたいと考えている。本コンソーシアムの目標は既存のソリューションを活用し、他のNFDIコンソーシアムと緊密に連携することである」と語った。

NFDI4DataScienceは、データサイエンスとAI領域のリソースの収集・作成、処理、分析、出版、アーカイブ、再利用など、学際的な研究データ・ライフサイクルのすべてのステップをサポートする。透明性、再現性、公平性は、トレーニングのためのコード、モデル、データの組み合わせに基づく場合が多い、現代のデータサイエンス手法の複雑さのために、データサイエンスとAIにとって重要な課題となっている。

“NFDI4DataScience”はフラウンホーファーFOKUSが運営し、以下の15のパートナーにより構成されている:ドイツ人工知能研究センター(DFKI)、フラウンホーファーFOKUS、フラウンホーファーFIT、FIZカールスルーエ、GESISライプニッツ社会科学研究所、ハンブルク情報技術センター(HITeC)、ライプニッツ大学ハノーファー、シュロス・ダグシュトゥール – ライプニッツ情報学センター、RWTHアーヘン工科大学、TIBライプニッツ情報技術・自然科学センター、ベルリン工科大学、ドレスデン工科大学、ライプチッヒ大学、ZB MED生命科学情報センター、ZBWライプニッツ経済情報センター。

[DW編集局]