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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 国立研究機構(ANR)
- 元記事公開日:
- 2021/07/20
- 抄訳記事公開日:
- 2021/09/02
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ANR 2022年行動計画:来年度の展開と新規ロードマップ
- 本文:
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2021年7月20日付国立研究機構(ANR)の標記発表の概要は以下のとおり。
ANR の2022年行動計画は、ANRのミッションを強化し、その資金を増強する2021~2030年複数年研究計画法(LPR)、および2021~2022年フランス復興計画の一環である。ANRの年次ロードマップである行動計画には、来年度にANRが提案する施策とプロジェクト公募を記述されており、そしてフランスの研究に関与する全ての科学コミュニティや官民関係機関に対して、その資金支援提供の一般的な展望を示すものである。
● 2022年行動計画におけるファンディング手段、プロジェクト公募、プログラム
2022年行動計画は、同じ4つの要素からなる構造を持つ以前の版を踏襲したものであるが、今年は新たなファンディング手段の創設が含まれている。一部のプロジェクト公募またはプログラムは、2022年にパイロット的にまたは実験的に運用され、そのフィードバックに基づいて次年度以降も継続される可能性がある。
・2022年包括的プロジェクト公募(AAPG):ファンディングプログラム「単一チーム研究プロジェクト」(PRME)の再導入
ANRの「研究者主導」の主要公募であるAAPG には、単一のチームまたは研究室による野心的で革新的な研究プロジェクトを対象とする「単一チーム研究プロジェクト」(PRME)ファンディングプログラムの再統合を伴う5つのファンディングプログラムがある。その他4つのファンディングプログラムは、その特性に変更はないが、選出ルールに変更が加えられている。若手研究者プロジェクト(JCJC)、国内(PRC)または国際(PRCI)の公的機関間の共同研究プロジェクト、および官民機関間の共同研究プロジェクト(PRCE)の4つである。
AAPGの研究軸にも変化がある。特に人文・社会科学の領域では、各科学分野に固有の、またはこれらの同じ学問分野の複数で共有されている学問領域・学際領域が適切に考慮するための変更である。AAPGには、今回は56軸、つまり2021年より6軸多く、7つの学問領域で提示される37軸と、横断的な課題(分野横断的または学際的)に対応する7つの領域に分割された19軸が含まれている。これらの各軸には、各々の 科学評価委員会(CES)が設置されている。
・AAPG以外の特定施策:パイロットまたは実験的プロジェクト公募の導入
2022年版で目新しいのは、プログラム策定運営委員会(CPP)内で表明された科学コミュニティのニーズと期待に応えるための、パイロット公募または実験的公募の導入である。
・欧州・国際公募:実験的な人文社会科学(SHS)公募 “Access-ERC”
今回SHSに関する実験的な ”Access-ERC” という新規ファンディングプログラムの導入により、国際的な認知度を高め、今後ERCプログラムに応募を希望する男女の若手ポスドク研究者の受け入れにファンディングを提供する。
・新規ファンディング手段「官民研究プロジェクト」(PRPP)
新たな官民パートナーシップの活力展開を促進し、研究プロジェクトの技術的・社会的成熟を可能にするために、新しいファンディングプログラム「官民研究プロジェクト」(PRPP)を追加する。
[DW編集局+JSTパリ事務所]