[本文]

国・地域名:
オランダ
元記事の言語:
英語
公開機関:
オランダ科学研究機構(NWO)
元記事公開日:
2021/07/08
抄訳記事公開日:
2021/09/10

NWOとNL AICがインクルーシブな社会のための人間中心のAIプログラムを開始

NWO and NL AI Coalition launch programme on human-centred artificial intelligence for an inclusive society

本文:

2021年7月8日付のオランダ科学研究機構(NWO)の標記発表の概要は以下のとおり。

オランダ国家研究アジェンダ(NWA)の一環として、NWOと「オランダAI連合(NL AIC)」は、「人工知能(AI): インクルーシブな社会のための人間中心のAI – 信頼のエコシステムに向けて」というプログラムを立ち上げる。これは、信頼できる、人間中心のAIの開発と応用を促進するもので、共創的な環境で研究を行うコンソーシアムに、1,100万ユーロ以上の資金を提供する。

COVID-19パンデミックの結果、もはや「インテリジェント」なデジタル化なしには、現代社会は機能しないことが明らかになった。AIの開発において、技術的、倫理的、法的、社会的側面に関する知見を同時に考慮することが非常に重要である。世界的に、AI技術は社会問題や経済発展のための変革の力になると考えられており、オランダでは、「重要な実現技術」として認識されている。オランダは、AIの知識とその応用の分野で主導的な地位を獲得したいという野心がある。

今回の提案公募では、NWAとNL AICが密接に協力する。官民パートナーシップでは、政府、産業界、教育・研究機関、市民社会組織が協力して、国のAI開発を加速させ、既存の取り組みを相互に結びつける。NWAの研究プログラムでは、重要な実現技術としてのAIと、インクルーシブな社会のためのAI研究を結ぶ。国家AI研究アジェンダ(AIREA-NL)と社会的・政策的課題は、この中で重要な役割を果たす。

研究は、共創的な環境で行われ、ELSA(Ethical, Legal and Societal Aspects)ラボでは、技術的、経済的、社会的な課題に関する一貫した研究が行われる。公募では、ELSAラボのプロジェクト提案に1,097万ユーロが用意され、期間は最長6年間である。

[DW編集局+JSTパリ事務所]