[本文]

国・地域名:
スイス
元記事の言語:
英語
公開機関:
スイス国立科学財団(SNSF
元記事公開日:
2021/08/04
抄訳記事公開日:
2021/09/14

スイスが「Horizon Europe」に準加盟しないことに伴い想定される経過措置

Non-association of Switzerland to Horizon Europe: transitional measures envisaged

本文:

2021年8月4日付のスイス国立科学財団(SNSF)の標記発表の概要は以下のとおり。

スイスがHorizon Europeの準加盟国とならないことで、研究者に対する経過措置が想定されている。

スイス連邦教育研究イノベーション庁(SERI)は、2021年度のERC上級助成金(Advanced Grant:AdG)およびMSCA ポスドク・フェローシップの公募に向けて、適切な経過措置を実施するために、スイス国立科学財団(SNSF)への指令書を起草している。

これらの助成制度は、ERCのAdGおよびMSCAの公募にできるだけ沿うものとなるが、提出期限は独立したものとなる。策定される施策は、クレジットと予算のプロセスの一環として、連邦参事会(Federal Council)と議会に提出される。

研究者やイノベーターがEU加盟国や第3国の準加盟国(Associated Country)からHorizon Europeプロジェクトの資金を得て、スイスの機関に移った場合、スイスが準加盟国にならない(Non-Associated Country)限り、SERIはこれらの研究者やイノベーターに対して直接資金を提供する(移転助成金:transfer grants)。これは、個々のプロジェクト(ERC の若手助成金(Starting Grants), 独立移行助成金(Consolidator Grants)、上級助成金(Advanced Grant)等)や共同プロジェクトの研究者やイノベーターにも適用される。

スイスがHorizon Europeや関連プログラム・イニシアチブにできるだけ早く参加することは、連邦参事会の宣言した目標である。SERIは2022年の提案公募に関する情報を追って提供する。

[DW編集局+JSTパリ事務所]