[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国政府網
元記事公開日:
2021/07/20
抄訳記事公開日:
2021/09/22

李克強首相:基礎研究強化の重要性を強調

李克强:我们到了要大声疾呼加强基础研究的关键时刻

本文:

李克強中国首相は、7月19日、国家自然科学基金委員会(NSFC)を視察し、シンポジウムを主宰した。同シンポジウムにて、同首相は「我々は基礎研究の強化を大声で懸命に叫ばなければならない正念場に直面している」と述べた。

同首相は、数理科学部、科学基金情報管理プラットホームおよび学際科学部からの状況報告を聴取し、次のように発言した。

「我々が数学を重視しなければならないと強調するのは、自然科学が最初に数学に端を発しており、人類の文明が実際に科学分野に進出したのも数学から始まったからである。数学はあらゆる科学の基礎であるということができる。実際に、多くの「ボトルネック」問題も、最終的にはいずれも基礎研究で「スタック」している。

学校の数学、物理、化学、生物等の基礎学科の教育水準を高め、さらに多くの基礎研究の人材を育成しなければならない。多くのチャネルを通じて優秀な人材を招き入れ、基礎研究のレベル向上を促進しなければならない。

我が国は応用科学技術の分野において、特に市場と一体化した応用分野において大きな進歩を遂げており、一部はすでに世界の先頭に立って走っている。

しかし、我々の基礎研究はまだ強力ではなく、独創性はまだ高くなく、基礎研究と独創的イノベーションを重要な地位に置かれなければならない。

現在、国際環境には極めて大きな変化が発生しており、我が国の科学技術発展には少なからぬ欠点が存在し、多くの産業のボトルネックは主として独創的イノベーション力が弱い点にある。基礎研究は独創的イノベーションを推進し、科学技術および産業発展の「高層ビル」を構築する上での礎石である。我が国はすでに、現実に基づいて、基礎研究を全力で強化しなければならない正念場に直面しており、決してこの機会を逃してはならない。

科学は長期的な蓄積のプロセスであり、特に基礎科学は、1、2年あるいは3、5年でブレークスルーを手にできるものではない。心を落ち着けて、着実に、いくつかの基礎的な科学的難題を克服せねばならない。

学問に専念する良好な科学研究のエコロジーを作り上げ、科学的精神を広く発揚し、規律を尊重し、イノベーションを奨励し、失敗に寛大に向き合い、科学研究要員が他のことに気をそらせることなく、基礎研究と独創的イノベーションに取り組むことを奨励しなければならない。

人類文明のすべての先進的成果を吸収し、国際協力を強化しなければならない。多くの基礎研究、取り分け独創的イノベーションはいずれも巨人の肩の上に立ってブレークスルーを勝ち取ったものである。我々の科学研究要員は「十年、一本の剣を磨き上げる」という根気と集中力を持って、国家、民族ないし人類のためにしかるべき貢献を果たさなければならない。」

[DW編集局]