[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国研究・イノベーション機構
元記事公開日:
2021/08/13
抄訳記事公開日:
2021/09/30

2030年の英国の空の移動の未来に関するビジョン

How air travel could look in 2030

本文:

2021年8月13日付英国研究・イノベーション機構(UKRI)の標記発表の概要は以下のとおり。

UKRI が、英国における空の移動の未来についてのビジョンを発表した。

将来のフライトのビジョンおよびロードマップでは、英国の都市内・都市間でのゼロ・エミッションの空の移動が10年以内にどのように一般化するかを示している。

これは、産業界、学術界、政府の主要な専門家によって作成されたものである。

● 混雑の緩和、排出量の削減

ロードマップの主要な要素の1つは、水素航空機または電動航空機を使用して、最大10人までの短距離移動手段を提供することである。これら垂直離陸エア・タクシーは次のようになる。
・炭素排出を削減する
・英国の都市の混雑を緩和する
・移動者の所要時間を短縮する

同じことが、商品の配送や緊急サービスにおけるドローン活用の増加にも当てはまる。
・日常の商品やサービスへの迅速で便利なアクセスを提供する
・複雑な検査や作業を行う際の緊急サービスを支援する

ロードマップにはまた、持続可能な動力を持つ軽飛行機を使って、町と都市との間の輸送を提供する、短い距離の地域フライトを提供することも含まれている。これらは都市内の航空輸送とリンクすることで、経路全体の円滑な移動体験を可能にする。

● 進行中の開発

・ハイブリッド型電動軽飛行機
航空機会社 であるAmpaire 社が英国で1週間のハイブリッド型電動軽飛行機の試験飛行を開始した時点で、ロードマップの公開が行われている。同社は、UKRI が資金支援する「持続可能な航空機試験環境」プロジェクトの参加企業である。同社は最近デモフライトを行い、同社のハイブリッド型電動EEL航空機1機はオークニー諸島からスコットランド北部のウィックまで30分の飛行を終えている。

・世界最小の空港
コベントリーでは、2021年の”City of Culture”プログラムの一環として、”Air-One”プロジェクトが世界最小の空港の設立に取り組んでいる。このポップアップ空港は、通常のヘリポートより面積が60%小さく、環境への影響を最小限に抑えて、数日で展開することができる。Urban-Air Port 社が主導し、コベントリー市議会が支援するこのプロジェクトは、電動垂直離陸機を支援するように特別に設計されている。

[DW編集局]