[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
新華通信社
元記事公開日:
2021/08/03
抄訳記事公開日:
2021/10/05

中国・「科学技術成果の評価メカニズムの改善に関する指導的意見」を発表

用好“指挥棒” 破除“唯论文”和“SCI至上”——科技部部长王志刚谈《关于完善科技成果评价机制的指导意见》看点

本文:

科学技術体制の改革を深化させる上での重要なステップとして、中央改革全面深化委員会第19回会議の審議・採択を経て、国務院弁公庁は「科学技術成果の評価メカニズムの改善に関する指導的意見」を正式に公布し、広範な科学技術関係者の間で大きな関心を集めた。同意見に関する王志剛科学技術部部長と記者との質疑応答、下記の通り。

・記者:科学技術成果評価体系を健全で完璧なものとすることにどのような重要な意義があるのか。

・王部長:科学技術評価は科学技術活動の指揮棒で、科学技術事業の健全な発展にとって重要な役割を果たしている。しかし、科学技術成果評価メカニズムには依然として幾つかの問題がある。第一に、科学技術成果の評価指導や価値発見の役割が十分に発揮されず、質の高い成果の創出を促進し、イノベーションの主体や科学研究者の積極性を刺激する効果が不十分である。第二に、多次元の、分類された科学技術成果評価体系が健全でなく、指標単一化、規格定量化、結果功利化の問題がある。第三に、科学技術成果評価業界が成熟しておらず、評価サービスの標準化、規範化の水準が高くなく、業界の自律と効果的な監督管理体系がまだ形成されていない。
これらの問題に直面して、党中央委員会は、科学技術成果の評価を改善するための改革文書を研究、策定し、科学技術部に先頭に立って実行に移すように指示した。科学技術部は、関連部門と協力して、海外の科学技術成果の評価システムに関する調査を組織し、地方、企業、大学・研究所で綿密な調査を行い、第一線の研究者の意見や提案を広く聞き、それに基づいて調査を行い、指針を策定した。

・記者:指導的意見は科学技術成果評価における「四唯」(論文のみ、職位のみ、学歴のみ、表彰のみ)をいかに打破するか。

・王部長:近年、中央政府による科学技術評価の改革の深化に展開に伴い、科学技術イノベーションの品質、貢献、成果の指導が人心に深く根付いており、「四唯」打破は重要な段階的成果を収めている。しかし、打破後にどのように立ち上げるかに対して、問題が比較的集中しており、科学研究者からは、より科学的で、より公平な評価基準と方法を、できるだけ速やかに確立することが求められている。
次のステップでは、様々なタイプの機関・部門と地区を選び、対象となる科学技術評価改革のパイロットプロジェクトを展開する。新しい評価の理念、方法、基準を確立し、簡便で実用的な制度、規範とプロセスを探求し、改革実施の困難を解決し、運用可能で再現可能な実践方法を形成する。また、それを推進し、科学技術イノベーションの品質、成果、貢献を核とした正しい評価の方向性を確立し、多元化分類による評価体系を健全なものとし、科学技術人材の意欲と創造性をよりよく刺激することを目指す。

[DW編集局]