[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
大統領府科学技術政策局(OSTP)
元記事公開日:
2021/08/17
抄訳記事公開日:
2021/10/06

医療高等研究計画局(ARPA-H)の設立に関するステークホルダーとのリスニングセッション

White House and National Institutes of Health Close Out Listening Sessions with Over 5,100 Stakeholders on the Proposed Advanced Research Projects Agency for Health

本文:

2021年8月17日付大統領府科学技術政策局(OSTP)の標記報道発表の概要は以下のとおり。

OSTPと国立衛生研究所(NIH)は、7月から8月にかけて、医療高等研究計画局(ARPA‐H)の設置構想に関して、一連のリスニングセッションを実施し、広範なステークホルダーの参加を得た。ARPA‐Hは、従来の研究や商業活動では容易に到達できないブレークスルーを促進することにより、すべての米国人の健康に利益をもたらす。それは、分子レベルから社会レベルに亘る解決策を模索し、多数の疾患領域にわたって破壊的な進歩をもたらす可能性のあるハイリスク・ハイリターンの科学を支援することにより実現される。リスニングセッションを通じて、OSTPとNIHは、患者支援団体、非営利および慈善団体、専門家団体、学術研究コミュニティ、産業界などから、生物医学および健康研究のブレークスルーを加速する機会と障壁に関するフィードバック情報を収集した。

両機関は合計15のリスニングセッションを開催した。その内の10セッションは、研究分野に焦点を当てた公開セッションであり、残りの5つの会議は、小規模な招待セッションであった。

全国から約250の団体を含む5,100人を超える登録参加者が15の会合に参加した。参加者からは、新しい画像技術の開発から臨床試験アプローチの近代化に到るまで多くの具体的なアイデアが提供された。その中では、より優れた統合データの必要性、健康の不平等の是正・解消の必要性、科学分野間のコラボレーションによって触発される新たな進歩の可能性などが、セッション全体に共通したテーマであった。

両機関は、リスニングセッションで受け取った有用な情報を分析し、ARPA‐Hの初期活動とその範囲の明確化のための、重点分野と優先事項の開発に役立てる。

ARPA-Hは、2022年度大統領予算の一部として提案された機関であり、3年間で65億ドルの資金を計上するもので、様々な病気の予防、処置、治療に変革をもたらすことを目的としている。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]