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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 国立科学財団(NSF)
- 元記事公開日:
- 2021/08/19
- 抄訳記事公開日:
- 2021/10/11
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NSFが気候変動や病気の理解と軽減に資する微生物叢研究に資金提供
New research on microbiomes could help understand and mitigate climate change, disease
- 本文:
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2021年8月19日付国立科学財団(NSF)の標記報道発表の概要は以下のとおり。
NSFは、微生物叢内コミュニティでお互いに共存している、またあらゆる環境中の、植物、動物、人間などの宿主生物と共存している微生物(細菌、真菌およびウイルス)に関する学際研究を支援している。微生物叢内の生物がどのように生きて適応しているのか、そしてお互いに、またそれらの植物や動物の宿主、周りの生態系とどのように相互作用するかについての新たな調査は、気候変動の理解と対応に役立ち、主要農作物、動物および人間に感染する病気を退け、微生物の革新性を活用する新たなバイオテクノロジーを生み出す可能性がある。結果的に、コンバージェンス科学技術研究を発展させ、生物の遺伝子型、表現型、および環境間の関係に関する確かな知見を提供する。
2017年にスタートしたNSFの「ビッグアイデア」の一環である「生命法則の理解:微生物叢の相互作用とメカニズム」では、総額3,100万ドルにのぼる12の新たな助成金を、22以上の研究機関の50人を超える研究者に提供する。
本助成金の対象は、土壌、淡水、沿岸および海洋環境からの微生物コミュニティの根底にある様々な相互作用であり、調査すべき微生物叢は、藻類、植物、無脊椎動物、爬虫類や両生類、および人間の腸や口腔などの多様な宿主にわたる。コミュニティと宿主の様相を調査することで、微生物、および微生物叢と環境間の相互作用に関する基本ルールが明らかとなるだろう。
資源利用や食物網の相互作用などの生態学的原理、および微生物叢における遺伝子の水平伝播の役割を含む遺伝的メカニズムの検証に、特別な助成金を設けている。学際チームは、微生物叢の構造と機能に関する研究を実施するために様々な技術を駆使し、熱力学的パラメーターを測定する独自の技術、新たなモデルシステム、および革新的数学的・計算モデルを開発する。
すべての助成金は、斬新で重要な研究を特徴としたチーム科学において過小評価されているグループへの参加者を増やすことを目的としている。一般市民やあらゆる教育レベルの学生を対象とするアウトリーチ活動として、博物館、動物園、および国立公園における対話活動も含まれる。
[DW編集局+JSTワシントン事務所]