[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2021/08/18
抄訳記事公開日:
2021/10/12

科学と社会は互いに交流することでお互いに恩恵を受ける

Karliczek: Vom Austausch miteinander profitieren Wissenschaft und Gesellschaft gleichermaßen

本文:

2021年8月18日付ドイツ連邦教育研究省(BMBF)の標記報道発表の概要は以下のとおりである。

BMBFと対話における科学(WiD)は、2022科学年に市民からの質問に、初めて焦点を当てる。このイニシアチブの目的は、科学と社会の交流を強化し、研究政策の議論に市民をこれまで以上に関与させることである。

カルリチェクBMBF大臣は次のように説明している。「対話を通して科学と社会はウィン・ウィンの関係となる。近年、科学と社会の対話はよりオープンで多様化している。市民はますます「市民科学活動」、「リアルラボ」もしくは「市民対話」に参加するようになっている。このような展開において、できるだけ多くの社会グループとの科学対話が進み、社会の幅広い層からの貴重な刺激を得られる、大きなチャンスであると理解している。2022科学年では、市民の関心や、知識、疑問を活用して、ドイツを新しいアイデアを有するイノベーション国としてさらに発展させ、早い段階で、研究政策に社会的ニーズを考慮したいと考えている。私はこの特別な科学年を非常に楽しみとしており、すべての市民が参加されることを望んでいる」。

WiD会長であるマルクス・ヴァイスコップ(Markus Weißkopf)氏は、次のように語った。
「科学と社会はさらに互いにアイデアの交流を図る必要がある。このことは、科学が一方的に発信するだけではなく、市民の声に耳を傾けることを意味する。これこそが、2022科学年が設定された意図であり、どのような質問が人々を動かし、科学にとってどのような刺激や新しいテーマ領域が出てくるのか今から楽しみである」。

1月以降、関心のある方は、2022科学年に向けて、科学に関する質問を提出できる、すなわち具体的で日常のこと、または先を見通したもの、たとえば気候や医学から、イノベーションや経済などの分野についてである。中心となるフォーマットはハッシュタグ#MeineFragefürdieWissenschaftである。2022年4月からは、提出された質問はまとめられ、より大きな包括的な質問にさらにまとめて分類される。このようにして、アイデアのプールが作成され、未来の新しい分野が特定される。無作為に選ばれた市民から成る市民パネルと、研究者グループであるサイエンス・パネルの2つのパネルがこのプロセスのモニタリングを行なう。2022年秋には、このプロセスの結果をまとめた論文が公表される予定である。

[DW編集局]