[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2021/08/20
抄訳記事公開日:
2021/10/18

9つの連邦省が社会イノベーションの促進のための共同コンセプトを発表

Neun Bundesministerien legen gemeinsames Konzept zur Förderung Sozialer Innovationen vor

本文:

2021年8月20日付ドイツ連邦教育研究省(BMBF)の標記報道発表の概要は以下のとおりである。

社会の変化するニーズへの対応に焦点を当て、各連邦省は独自の優先順位を設定し、多様性、参加、イノベーション能力、持続性可能性に基盤をに置く。

将来どのように共存するのか?どうすれば共存をよりよく組織化できるのか?大きな社会問題をどのように克服するのか?これらの問題に答えるために、9つの連邦省が協力し、BMBFが統括して、社会イノベーションの共同コンセプトを策定した。

カルリチェクBMBF大臣は次のように述べた。
「気候や環境、あるいはパンデミックに対処するためにも、社会イノベーションは、技術革新と同じように不可欠なものである。そのため、社会イノベーションは、BMBFのプロジェクト助成金だけではなく、連邦政府のハイテク戦略においても高い優先順位になっている。このようにして、社会イノベーションが、様々な分野において、我々の未来のために、多様な貢献をしていることが明らかになる。 「アイデアの社会」(“Gesellschaft der Ideen”)プログラムは、イノベーション促進の新しい方法例であり、次の助成フェーズの勝者が来週発表される予定である」。

今回参加したドイツ連邦省は次のとおりである。連邦内務省(BMI)、連邦経済エネルギー省(BMWi)、連邦厚生労働省(BMAs)、連邦食料農業省(BMEL)、連邦家族・高齢者・婦人青年省(BMFSFJ)、連邦保健省(BMG)、連邦交通・デジタルインフラストラクチャー省(BMVI)、連邦環境・自然保護・原子力安全省(BMU)、連邦教育研究省(BMBF)。

9つの連邦省は、それぞれ省の社会イノベーション政策が将来、どのような目標と手段に拠るかを考えた上で、共通のコンセプトを説明している。共通のコンセプトは「イノベーション」についての幅広い理解に基づいたものとなっている。このように各省は、社会イノベーションの推進において、独自の技術的な重点を設定することができる。しかしながら社会的ニーズの方向性や、多様性、参加、持続可能性の配慮など、共通の原則も適用される。

社会イノベーションは、多くの分野で人間の交流を改善する革新的なものである。
社会イノベーションは、さもなければ閉じ込められたままの(たとえばデジタル化に際して)領域へのアクセスを人々に開放し、ターゲットを絞った参加を通じて社会的な孤立を防ぐものである。社会イノベーションの国家的な促進とそれを可能とすることこそが、社会的平等とエンパワーメントの社会政策の表現となっている。

[DW編集局]