[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立科学財団(NSF)
元記事公開日:
2021/08/30
抄訳記事公開日:
2021/10/20

米国救済計画法の支援により、NSFの研究トレーニーシッププログラムが42州に拡大

With support from the American Rescue Plan, NSF Research Traineeship program expands to 42 states

本文:

2021年8月30日付の国立科学財団(NSF)による標記発表の概要は以下のとおり。

2021年の米国救済計画法の支援を受けて、NSFは、NSF研究トレーニーシップ(NRT)プログラムを通じて、23件の新規助成を発表した。NSFが資金提供する研究は、大学院生を支援し、人工知能(AI)や量子情報科学・工学(QISE)などのテーマの研究開発に注力する次世代のSTEM専門家を教育する。今回の6,400万ドルの投資は、プログラムによる資金提供を42州、コロンビア特別区、米領バージン諸島に拡大するもので、研究活動の盛んな博士課程大学に分類されない多様な機関も含まれる。

NRTプログラムは、革新的でエビデンスに基づき、変化する労働力や研究ニーズに沿った包括的なトレーニングモデルを通じて、国家にとって優先度の高い学際的または融合的な研究分野における大学院生のトレーニングを支援する。この野心的な研究には、国家の重要な最優先課題である、信頼できる倫理的なAIや量子情報科学・工学に焦点を当てたプロジェクトが含まれる。これらのNSFが支援するプロジェクトでは、量子労働力の育成、抗生物質耐性の克服、外科技術の向上、責任あるAIの開発について掘り下げて研究する。

トレーニーシッププログラムに関連して、NSFは大学院協議会(CGS)と協力協定を結び、「大学院教育におけるイノベーション」(Innovations in Graduate Education)プログラムのための「イノベーション促進ハブ」を設立すると発表した。約100万ドル規模のこのハブは、プログラムの受賞者間の学習や協力を促進し、伝統的黒人大学や少数民族のための教育機関からの提案の数と質を向上させる。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]