[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2021/09/06
抄訳記事公開日:
2021/10/29

BMGとBMBFがCOVID-19治療薬の開発・生産を推進

Spahn/Karliczek: Weiterer Schub zur Entwicklung und Herstellung von versorgungsnahen Arzneimitteln gegen COVID-19

本文:

2021年9月6日付ドイツ連邦教育研究省(BMBF)の標記報道発表の概要は以下のとおりである。
ドイツ連邦保健省(BMG)とBMBFが、資金調達措置「COVID-19治療薬の臨床開発とその製造能力強化」を通じて、COVID-19に対する薬物候補を助成。
BMGとBMBFは、COVID-19に対する医薬品の共同開発をさらに進めることを決めた。カルリチェクBMBF大臣とシュパーンBMG大臣は、試験済みの医薬品をさらに臨床的に開発する6つの具体的な研究プロジェクトを発表した。素材の選択は、5月の共同の助成ガイドラインに沿って行なわれた。
カルリチェクBMBF大臣は次のように説明した。
「SARS-CoV-2のデルタ変異株は、残念ながら将来にわたりCOVID-19に罹患する人々が継続して出てくるという事実を考慮しなければならないことを明確に示している。COVID-19ワクチンが普及しても、すべての人々がワクチン接種を受けることができるわけではない。よって患者を治療するためには、さらに有効な治療薬が必要である。疾患の様々な重症度や段階に応じて、患者には異なった治療法が不可欠である。そのため、幅広いレパートリーの医薬品が必要である。そこで幹事会社であるAdrenoMed(株)、Apogenix(株)、Atriva Therapeutics(有)、CORAT Therapeutics(有)、InflaRX(有)、DRK Baden-Wüttemberg-Hessen(有)のプロジェクトに対し、総額約1億5,000万ユーロの資金で支援することを計画している。このプロジェクトに期待すると共に、我々の支援がパンデミックの状況を再び大きく改善するものと信じている」。
シュパーンBMG大臣は、次のように述べた。
「今のところCOVID-19に対しては予防接種のみが有効だが、長期的にパンデミックの恐怖を取り除きたいと考えている。コロナ患者に対して、より良い治療が行なえるように、新薬の開発を推進している理由である。さらにドイツにおけるバイオテクノロジー分野の研究開発拠点を強化するため、将来に向けて投資を続けていく考えである」。
BMGとBMBFの共同助成発表は、のCOVID-19治療薬に焦点を当て、研究開発と製造能力強化の両方を対象としている。このようにして既存の助成が拡大され、ⅡbとⅢ相の後期臨床フェーズが成功すれば、市場参入を支援する予定である。

[DW編集局]