[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立科学財団(NSF)
元記事公開日:
2021/09/02
抄訳記事公開日:
2021/11/01

NSFが新たに2つの量子研究所を設立

NSF announces Quantum Leap Challenge Institutes for biological sensing and quantum simulation

本文:

2021年9月2日付けの米国国立科学財団(NSF)による標記発表は以下のとおり。

NSFは、2020年に設立された3つの量子跳躍チャレンジ研究所に加えて、量子生物学的センシングと量子シミュレーションを推進するために、新たに2つの研究所を設立する。昨年の研究所と同様に、NSFは、各研究所に対して、複数年にわたり2,500万ドルの投資を行う。

現在、科学の量子革命が進行しており、NSFは、基本的な量子現象や、変革的技術につながる基本的な発見の理解を深めるための、研究拠点への大規模な投資を推進している。

設立中の2研究所は以下のとおり。

ロバストな量子シミュレーションのためのNSF量子跳躍チャレンジ研究所:メリーランド大学カレッジパーク校が率いる本研究所は、量子システムを開発し、量子計算を可能にする大規模量子シミュレーターの方法とツールを開発する。本研究所は、モーガン州立大学とノースカロライナ中央大学の2つの伝統的黒人大学との連携協力を取り入れる。

生物物理学および生物工学における量子センシングのためのNSF量子跳躍チャレンジ研究所(NSF QuBBE):シカゴ大学が率いる本研究所は、新しい生物学的量子センシングシステムを特定し、観察と発見のための次世代ツールを開発する。本研究所はシカゴ公立学校と提携して、幼稚園から高校までの生徒が、研究所の主要な研究者から量子科学の基礎を学ぶ機会を提供する量子アカデミープログラムを設立する。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]