[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
政府科学局(GO-Science)
元記事公開日:
2021/09/20
抄訳記事公開日:
2021/11/05

英国の大規模コンピューティング・エコシステムの統括

Coordinating the UK’s large-scale computing ecosystem

本文:

2021年9月20日付政府科学局(GO-Science)の標記発表の概要は以下のとおり。

政府科学局発表の新規報告書は、英国が統括を強化することによって世界クラスのコンピューティング能力を創出する方法を示している。

この報告書では、スーパーコンピュータに関連するハードウェア、ソフトウェア、スキルの相互依存性と、それらが現代の主要な産業的・科学的問題の解決にどのように役立つかを検証している。

● 英国の現状を示す主要なファクト

・英国は現在、世界の高性能コンピューティング・システムのTop500リスト中に12のシステムを有している。この12システムは世界の施設の2.4%を占め、計算実行能力全体の1.4%を占める。
・クラウド・コンピューティング
2018年、高性能コンピューティング・サイトの74%が、クラウドでワークロードの一部を実行している。
・新しい活用例
スマートシティ、緊急時の備えと強靭性、エネルギー・ネットワーク、公衆衛生、デジタルツインなどの大規模コンピューティングの新しい用途。
・英国の最高ランクのマシン
英国で最高ランクのマシンである英国気象庁(UKMO)のスーパーコンピュータは、37位に位置する(2019年11月時点)。
・大規模コンピューティングのスキル
英国は欧州最大のソフトウェア産業を有している。この産業は、2016年、約70万人の労働者を直接雇用し、GDPに703億ポンドの直接的な付加価値をもたらした。

大規模コンピューティングへの継続的な公共投資に関しては、強力な事例がある。ただし、これは、政府、学界、産業界間の緊密な協力によって推進される、改善された長期戦略計画と組み合わせる必要がある。

● 報告書による提言

・国レベルの統括
大規模コンピューティングの政策主導を発揮するべく、政府内にチームを設置するよう提言する。
・将来のシステム
英国は、最高速度のコンピューティング能力と多様なシステム・アーキテクチャへのアクセスを維持する必要がある。
・ユーザー・ニーズと今後のエコシステム
コンピューティングのロードマップは、ユーザーの多様な需要を満たすように設計する必要がある。
・ソフトウェア
堅牢で検証可能なソフトウェアを開発するためのベストプラクティスは、産業界、学界、政府の全体で採用する必要がある。
・スキル
これらのスキルセット(人材)を引き付け、支援し、維持することに役立つ、キャリアパスを開発する必要がある。
・エネルギーと持続可能性
調達時に、総保有コストとライフサイクル全体の炭素排出量を同時に考慮する必要がある。
・英国のサプライチェーン
調達のための長期ロードマップは、英国のコンピューティング・セクターに明確さをもたらし、国内投資を促進するのに役立つ可能性がある。

[DW編集局]