[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
大統領府科学技術政策局(OSTP)
元記事公開日:
2021/09/13
抄訳記事公開日:
2021/11/09

「科学技術における公平性の向上」第3回ラウンドテーブル

Readout of the Third Roundtable in “Time is Now: Advancing Equity in Science and Technology” Series – Emerging Models and Pathways for Success I: Institutional and Academic Contexts

本文:

2021年9月13日付の大統領府科学技術政策局(OSTP)による標記発表の概要は以下のとおり。

9月9日OSTPは、「科学技術における公平性の向上」第3回ラウンドテーブルを開催した。「成功のための新たなモデルと経路I: 制度的および学術的コンテキスト」と題されたこのセッションでは、様々なキャリアステージ、地域、心身の機能的能力において過小評価されているコミュニティとの制度的プログラム、パートナーシップ、直接的な関わりを通じて、科学、技術、エンジニアリング、数学(STEM)分野への公平な参加を促進するための、成功したアプローチを学ぶことに重点が置かれた。

今回のラウンドテーブルの目的は、参加者が自身のプログラムの成功と効果を評価するために用いた証拠に基づく手法を詳しく調査し、この作業を遂行する上で得られた知見について議論することである。

参加者は、プログラムの効果を評価するにあたり、定量的なデータが必要であることを議論する一方で、過小評価されたコミュニティが直面する障壁を完全に評価するためには、文化的背景や、社会情勢がSTEM学習者の多様な集団に与える影響を考慮した、定性的なデータも必要であると強調した。また、STEM分野における多様性と包摂性を高めるために組織ができることに言及し、多様な学習者を魅了する教育体験を生み出すこと、過去の経験を前提としないで、指導への複数のエントリーポイントを提供すること、学習者とその家族の参加を増やすためにSTEMの活動やイベントに家族やその他の学習者のサポートシステムを実質的に含めることなどを挙げている。

このような有望な実践方法を適応し、普及させることで、米国民の多様性を全面的に反映したSTEMエコシステムの実現が近づき、その結果、イノベーションが促進され、歴史的に過小評価されてきたグループや米国民全体の経済的利益が増大することになる。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]