[本文]

国・地域名:
南アフリカ
元記事の言語:
英語
公開機関:
南アフリカ(共和国)科学イノベーション省(DSI)
元記事公開日:
2021/10/08
抄訳記事公開日:
2021/11/17

フィージビリティ調査結果が、南アフリカの水素バレーにゴーサインを与える

Feasibility Study Gives Green Light For South African Hydrogen Valley

本文:

2021年10月8日付の南アフリカ(共和国)科学イノベーション省(DSI)の標記発表の概要は以下のとおり。

10月8日(金)に開催されたバーチャルイベントで、科学イノベーション省(DSI)とパートナー企業による「水素バレーフィージビリティ調査報告書」が発表され、南アフリカにおける「水素バレー」の設立が現実に一歩近づいた。

フィージビリティ調査は、Anglo American Platinum社、クリーンエネルギー・ソリューションを提供するBambili Energy社、エネルギー・サービス会社のENGIE社の協力を得て実施された。

水素バレーは、産業クラスターとして機能し、国内のさまざまな水素アプリケーションを集約し、統合的な水素エコシステムを形成する。このイニシアチブは、最近閣議決定された「国家水素社会ロードマップ」や、国の「経済再建・復興計画」のフェーズ3の実施を支援するための作業の一環である。水素バレーは、排出量削減を支援する新しいクリーン・テクノロジーとその商業的実現性を促進するために、諸外国で成功を収めている。

南アフリカが提案する水素バレーは、白金族金属(PGM)の採掘地であるリンポポ州のモコパネ付近から始まり、産業・商業地区を通ってヨハネスブルグに至り、最終的にダーバンに至る予定である。

フィージビリティ調査では、水素バレー設立のきっかけとなるような、モビリティ、産業、建設の各セクターにわたる9つの水素関連プロジェクトを特定している。そのうちの1つは、大型ディーゼルトラックを燃料電池トラックに変えることに焦点を当てており、これにより、輸送部門における水素消費の増加を支援することができる。また、これらのプロジェクトは、公的資金に由来する知的財産の商業化を促進するとともに、対象となる地域でのPGMの選鉱にも貢献する。

[DW編集局+JSTパリ事務所]