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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 国立科学財団(NSF)
- 元記事公開日:
- 2021/09/16
- 抄訳記事公開日:
- 2021/11/19
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NSFがコンバージェンス・アクセラレータのフェーズ2に進むチームを選定
- 本文:
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2021年9月16日付けの米国国立科学財団(NSF)による標記発表は以下のとおり。
NSFは「コンバージェンス・アクセラレータ(Convergence Accelerator)プログラム」のフェーズ2に進む10組の学際研究チームを選定し、総額5,000万ドルの投資を行う。選定されたチームは、引き続き分野融合の取り組みにより、フェーズ1で形成した概念とソリューションを、量子技術、気候変動との闘いや自然災害の制御、生物学的脅威の監視と検出における実用的かつ持続可能なアプリケーションへ、また社会の最も差し迫った懸念と課題に対処するその他の現実世界のソリューションへと移行させる。
今後の2年間で、フェーズ2チームは、製品開発、知的財産、財源、持続可能性計画、およびコミュニケーションとアウトリーチを含む、イノベーションと起業家精神のカリキュラムに参加する。
2020年9月に開始された本プログラムのコホートには、29組のフェーズ1チームが含まれていた。フェーズ1では、チームは、その初期の概念を開発し、チームを強化し、顧客や、エンドユーザー、パートナーと対話し、正式なフェーズ2の提案とプレゼンテーションを行い、フェーズ1を完了した。
フェーズ2チームは以下の10組である。
量子技術チーム:- 原子量子工学を加速するフォトニックエンジン:チップスケールのマルチビーム光学制御システムを革新することにより量子計算のスケーラビリティに取り組む。
- 量子技術をつなぐ量子ネットワーク:インターネットを量子インターネットに変換するハードウェアを開発する。
- 量子強化慣性測定ユニット:安全な慣性航法、宇宙および惑星の地上制御、健康管理モニタリング等、さまざまな分野に役立つ「量子もつれ」による強化感知技法を開発する。
- 量子情報科学・技術・工学・芸術・数学:量子情報科学と工学における重要な労働力ニーズへの対応を目的とする革新的な学部カリキュラムを開発する。
AI駆動型のデータ共有とモデリングチーム:
- AI対応、実証可能な強靭性を有し、プログラム可能なネットワーク型マイクログリッド:強靭なネットワーク型マイクログリッド向けのAI対応ソリューションを開発する。
- 共同火災管理プラットフォーム:潰滅的な大規模火災のリスクを積極的に削減するために、公共部門のコラボレーションを強化するプラットフォームを構築する。
- バイオーム計算:米国の主要都市における生物学的脅威を監視および予測し、企業活動や高度な科学ミッションを支援して、有用な消費者向けアプリケーションとブレークスルーをもたらすことで、経済的な持続可能性を推進する。
- ポリマー技術革新のためのコミュニティ・リソース:ポリマー科学者が複雑なデータを簡単に検索して利用できるようにするための、AI対応のクラウドアプリケーションとデータベースを構築する。
- 水文シナリオジェネレーター:オンデマンド発注シナリオを生成するためウェブベースでの機械学習プラットフォームを構築する。
- 精密疫学チーム:動物の健康管理のために、家畜の生産と健康に関するデータ、AIモデルおよび専門知識を集約したオンラインプラットフォームを構築する。
[DW編集局+JSTワシントン事務所]