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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 大統領府
- 元記事公開日:
- 2021/09/18
- 抄訳記事公開日:
- 2021/11/24
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メタン排出削減に関する米国・EU共同発表
- 本文:
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2021年9月18日付けの大統領府による標記記事の概要は以下のとおりである。
米国と欧州連合(EU)は本日、2021年11月にグラスゴーで開催される国連気候変動枠組条約締結国会議(COP26)で開始される、世界のメタン排出量を削減するための取組みである「グローバル・メタン・プレッジ(誓約)」を発表した。バイデン大統領とフォン・デア・ライエン欧州委員会(EC)委員長は、米国が主導する「エネルギーと気候に関する主要経済国フォーラム」において、各国に本取組みへの参加を促し、既に支持を表明している国々を歓迎した。
グローバル・メタン・プレッジ誓約に参加する国々は、2030年までに世界のメタン排出量を2020年比で、少なくとも30%削減するという共同目標を掲げ、特に高排出源に焦点を当てて、メタン排出量を定量化するために利用可能な最善のインベントリー手法を使用する方向に進むことを約束している。この目標を実現することで、2050年までに温暖化を少なくとも0.2度下げることが可能になる。また、メタンの削減は、公衆衛生や農業生産性の向上など、さらに重要な利益をもたらし、2030年までに、20万人以上の早期死亡や、数十万人の喘息関連の緊急外来受診、年間2,000万トン以上の農作物の損失を防ぐことができるとされている。
EUおよび8カ国(アルゼンチン、ガーナ、インドネシア、イラク、イタリア、メキシコ、イギリス、米国)は、すでに「グローバル・メタン・プレッジ」への支持を表明しており、これらの国には、世界のメタン排出量上位15カ国のうち6カ国が含まれ、合わせて世界のメタン排出量の5分の1以上、世界経済の半分近くを占めている。米国、EUおよびこれら初期の支援国は、COP26での正式な開始に向けて、さらに多くの国に「グローバル・メタン・プレッジ」への参加を呼びかけている。
[DW編集局+JSTワシントン事務所]