[本文]
-
- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 新華通信社
- 元記事公開日:
- 2021/09/22
- 抄訳記事公開日:
- 2021/11/24
-
2020年に中国の研究開発費が2.4兆元を突破
- 本文:
-
2021年9月22日発新華社電は、中国国家統計局から得た情報として、2020年の中国の研究開発費が2.4兆元を突破したことを報じ、次のように述べている。
中国国家統計局の情報によると、2020年に中国全国で研究及び試験・開発に2兆4,393億元(約41.5兆円)が投資され、伸び率は10.2%の増加となり、「第13次5カ年計画」以来の2桁増が継続された。しかし、新型コロナ肺炎流行等の影響を受けて、伸び率は前年比2.3ポイント低下した。
国家統計局、科学技術部と財政部が共同で発行した「2020年の全国科学技術経費投入統計公報」(以下「公報」)によると、2020年の研究開発投資はGDP比で約2.4%に達し、前年比0.16ポイント上昇し、上昇幅は11年ぶりの新たな高い水準を記録した。
公報によると、2020年の中国の基礎研究費は1,467億元(約2.5兆円)で、前年比9.8%増加し、伸び率は前年比12.7ポイント低下し、総研究開発費に占める比率は約6%となった。
公報によると、2020年の企業の研究開発費は1兆8,674億元(約31.7兆万円)で、前年比10.4%増加し、国全体の研究開発費に占める比率は76.6%に達し、全国の成長に対す
る貢献度は77.9%となり、それぞれ前年比、0.2、9.4ポイント増加し、牽引の役割はいっそう強くなっている。国家統計局社会科学文化局の張啓龍氏は、国際的比較で中国の研究開発費は着実に伸びているとして、次のように述べている。
1.総額が着実に増加している。2020年、中国の研究開発費の総額は米国の約54%、日本の2.1倍で、世界第2の位置を占めている。2016年から2019年にかけて、中国の研究開発費の年間純増加額は2,000億元(約3兆4,000億円)を超え、G7諸国の年間総増加額の約60%に当たり、世界の研究開発費の増加を牽引している。
2.増加率で世界をリードしている。2016年から2019年にかけて、中国の研究開発費の年平均伸び率は11.8%で、米国(7.3%)、日本(0.7%)、その他の科学技術強国をはるかに上回っている。
3.追いつき、追い越す速度が速まっている。世界の主要国の中で、中国の研究開発投資のレベルは、すでに2016年の世界第16位から第12位に上昇しており、OECD諸国の平均レベルに近づいている。
[DW編集局]