[本文]
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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 国立情報科学・自動化研究所(INRIA)
- 元記事公開日:
- 2021/09/29
- 抄訳記事公開日:
- 2021/11/30
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InriaSoftの創設後3年の状況:活動中のコンソーシアムが8件、および多様なソフトウェアへの完璧な適応
- 本文:
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2021年9月29日付国立情報科学・自動化研究所(INRIA)の標記発表の概要は以下のとおり。
INRIAの研究チームによって創設されたオープンソース・ソフトウェア支援プログラムである、 “InriaSoft”。以下は創設後3年の中間段階の状況について述べている。
● INRIA発のオープンソース・ソフトウェアをその経済的発展において支援する
INRIAはここ数年、無料または「オープンソース」のソフトウェアを支援する活動を行ってきた。その狙いは、研究任務の一環として設計された特定のソフトウェアの背後にいるINRIAとそのパートナーの研究業績について、より広範に活用・普及を図ることにあるが、その技術的成熟度は研究ツールや学術的概念実証の段階を超える可能性がある。
このような位置づけから、2017年にINRIA財団を通じて、(INRIAとそのパートナー由来の)重大な経済的・社会的影響を与える可能性があるオープンソース・ソフトウェアの支援の仕組みを立ち上げた。したがって、InriaSoft と呼ばれるこのプログラムでは、各々の業務でリソースを共有する用意がある産業界と研究機関を結集して、コンソーシアムを構築することで、オープンソースの研究ソフトウェアを存続・発展させることを目的としている。
コンソーシアムは、ソフトウェアを中心とした開発者とユーザーのコミュニティを組織することを可能にするだけでなく、ソフトウェアのサポートとこれらのコミュニティ推進に必要なエンジニアリング・コストを賄うことも可能にする。これらのコンソーシアムは独自の運用ルールを策定し、さまざまなソフトウェアの作成元である研究チームのすぐ近くで作業するために、エンジニアを動員または採用するようにINRIAに働きかけている。
● 3年間の存続とコンソーシアムの多様性
InriaSoftは、創設から3年経って、成熟のさまざまな段階にある11件のコンソーシアムを有している。8件が活動中で、3件はまだ構築中である。活動中のコンソーシアムのうち6件は、すでにグローバルな影響力を持っている。
[DW編集局+JSTパリ事務所]