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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 国立衛生研究所(NIH)
- 元記事公開日:
- 2021/10/05
- 抄訳記事公開日:
- 2021/12/14
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NIHが106件のハイリスク・ハイリターン研究を助成
NIH supports 106 grants featuring high-risk, high-reward research
- 本文:
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2021年10月5日付けの米国国立衛生研究所(NIH)による標記記事の概要は以下のとおりである。
NIHは、共通基金の「ハイリスク・ハイリターン研究」プログラムを通じて、非常に革新的で幅広い分野に影響を与える生物医学または行動学の研究を支援するため、106件の研究助成を行った。これらの助成総額は、5年間で約3億2,900万ドルとなる。ハイリスク・ハイリターン研究プログラムは、変革的な可能性を秘めているにもかかわらず、その内在するリスクゆえに従来の査読プロセスでは苦戦を強いられる可能性のある非常に革新的な研究提案を支援することで、科学的発見を促進する。本プログラムは、特にキャリアの初期段階にある研究者を支援することを目的とした2つのアワードを含む、次の4つのアワードを管理している。
NIH長官・パイオニア・アワード:
2004年に設立された賞で、あらゆるキャリアレベルの研究者が、生物医学、行動学、社会科学の幅広い分野において、新しい研究の方向性を追求し、画期的でインパクトのあるアプローチを開発することを目的としている。NIH長官新イノベーター・アワード
2007年に設立された賞で、最終学歴または臨床研修から10年以内で、研究プロジェクト助成金または同等のNIH助成金をまだ受けていない初期キャリアの研究者による、通常とは異なる革新的な研究を支援するものである。NIH長官変革的研究アワード
2009年に設立された賞で、分野横断的、学際的なアプローチを推進し、既存のパラダイムを創造したり、それに挑戦したりする可能性のある研究を提案する研究者個人やチームを対象としている。NIH長官初期独立アワード
2011年に創設された賞で、博士号を取得したばかり、あるいは医師免許を取得したばかりの優秀な若手研究者が、従来のポスドクとしての研修を受けずに、すぐに独立した研究職に就くことを支援するためのものである。本年度は、新たに筋萎縮性側索硬化症(ALS)とCOVID-19分野が新設された。
[DW編集局+JSTワシントン事務所]