[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国家科学技術会議(NSTC)
元記事公開日:
2021/10/05
抄訳記事公開日:
2021/12/15

国家戦略コンピューティング・リザーブに関する計画概要

NATIONAL STRATEGIC COMPUTING RESERVE: A BLUEPRINT

本文:

2021年10月5日付けの国家科学技術会議(NSTC)による標記計画の概要は以下のとおりである。

本報告書は、国家的危機の際に招集を受け、ソリューションを迅速に提供できる多部門の高度なコンピューティング・リザーブ・インフラを迅速に稼働させることができる「国家戦略コンピューティング・リザーブ(NSCR)」を設立するための、連邦政府の提案を概説し、NSCRの実施をサポートするための、運用・調整体制の青写真を定義している。

COVID-19 HPC (High Performance Computing)コンソーシアムで得られた成果と教訓をもとに、国家戦略コンピューティング・リザーブ(NSCR: National Strategic Computing Reserve)が構想された。COVID-19 HPCコンソーシアムは、計算機コミュニティが協力して、科学的な洞察と実用的なイノベーションを非常に速いタイムラインで実現する方法の一例を示した。
すなわち、本コンソーシアムでは、連邦政府、産業界、学術界のリーダーと国際的なパートナーが協力して、世界で最も強力な計算資源を投入し、コロナウイルスのパンデミックに対抗する手段を特定することに取組んだ。本コンソーシアムは、最初の1週間で、危機に迅速に対応するために計算資源を提供する運用体制を確立し、国立科学財団(NSF)が使用していた提案の管理・審査のプロセスとツールを活用した。

これらの成果をもとに、本計画は、ハリケーン、地震、山火事などの自然災害、パンデミックなどの公衆衛生上の緊急事態、化学物質の流出などの人為的・環境的災害や宇宙ミッションの危機など、将来の国家的な緊急事態への、対応、緩和、回復を加速させることができる、高度なコンピューティングリソース、サービス、専門知識の利用可能なNSCRを備え、国家の準備を整えるための道筋を示している。

戦略的なコンピューティング・リザーブの準備ができていれば、迅速なモデリングと予測、高速シミュレーション、リアルタイムのデータ同化と分析、地理空間分析、科学的な視覚化、インフラの復元力、綿密な意思決定支援のための機械学習などのツールを迅速に利用することができる。

国家のコンピューティングインフラと、このインフラへの専門家の迅速なアクセス、および、危機に際しての重要な科学技術サポートは、国家の安全性、セキュリティ、回復力にとってますます重要になっている。連邦政府の次のステップとしては、本計画で紹介されているNSCRの様々な構造的・運用的コンポーネントをより深く掘り下げるための省庁間グループの創設、特定の緊急シナリオにおけるNSCRの役割を探るためのコミュニティイベントの開催、その他の予備軍や緊急事態の調整・対応を担当する他の組織との必要な関係の構築などがある。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]