[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ライプニッツ協会(WGL)
元記事公開日:
2021/10/11
抄訳記事公開日:
2021/12/16

研究者たちが、モデル比較を用いて、ドイツの気候中立達成への道筋を提言

Pfade zur Klimaneutralität

本文:

2021年10月11日付ライプニッツ協会(WGL)による標記報道発表の概要は以下のとおりである。
50人以上の研究者が、初めてモデル比較を行ない、2045年までにドイツが気候中立を達成するための方法について示した。この調査は、大規模な投資を迅速に行なう必要があることを示している。
25年足らずの間にドイツを気候中立にするには、次の連邦政府は多くのことを非常に迅速に行わねばならない。
ドイツ連邦教育研究省(BNBF)が助成したコペルニクス・プロジェクト“Ariadne”によって、初めて包括的なモデル比較を行い、変革の経路やスケジュール、予備日程・能力、ボトルネックについてのしっかりとした知見を詳細に提示した。全体のシステムから個々のセクター、直接電化から水素、e-燃料、そしてエネルギー輸入まで、について、本研究では10の異なるモデルを統合し、6つの異なるシナリオの計算がなされた。
気候中立への経路において、再生可能電力、グリーン水素、グリーンe-燃料、および持続可能に生産されるバイオマスが、化石燃料である石炭、石油、ガスにますます取って代わるようになっている。一方で、長寿命の既存のインフラ、建物や自動車、産業プラントの存在がある。

産業、建物、輸送:需要部門の目標はさらなる努力なしには達成が困難:
「産業界にとって最も重要なエネルギー源である産業、建築、運輸の最終需要セクターの変革は、気候中立性を実現する上で特に大きな課題である。2030年までの期間は非常に重要である。なぜならば、この期間に、CO2中立のプロセスは、パイロット・スケールおよび実証スケールから産業レベルに拡大され、経済的に運用されねばならないからである。」と、“Ariadne”の工業適用に関する共同責任者で、フラウンホーファー・システム・イノベーション研究所(ISI)のアンドレア・ヘルプスト(Andrea Herbst)氏は述べている。
「建築セクターを気候中立のコースに導くために、モデル比較では、エネルギー源の着実な変化と、リノベーション率および改装の深さの増加の必要性が示されている」と、“Ariadne”の熱適用に関する共同責任者で、フラウンホーファー太陽エネルギーシステム研究所(ISE)のクリストフ・コスト(Christoph Kost)氏は説明した。
輸送部門では、モデル比較の結果、変革の経路とセクター目標の間で最大の不一致が示されている。「この10年間で輸送の方向転換のために大きな措置を講じなければならない」と“Ariadne”の交通適用に関する責任者で、ドイツ航空宇宙センター(OLR)のフロリアン・コラー(Florian Koller)氏は述べた。
産業、建物、輸送におけるエネルギー需要の変革における特定の課題を考えると、再生可能電力への急速な切換えは、特に重要な役割を果たす。

[DW編集局]