[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)
元記事公開日:
2021/10/20
抄訳記事公開日:
2021/12/17

科学技術協力に関する日英合同委員会:会合に関する共同声明(2021年10月20日)

Japan-UK Joint Committee on Cooperation in Science and Technology: joint statement on meeting, 20 October 2021

本文:

2021年10月20日付標ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)の記発表の概要は以下のとおり。

科学技術協力に関する日英合同委員会の第11回会合が、2021年10月20日にオンラインで開催された。

合同委員会の目的は、両国の研究、技術、イノベーション政策の発展状況に関する情報を交換することによって両国のパートナーシップを深め、実際的な協力に合意することである。両国の講演者は、「促進機構」(Facilitation Mechanism)など、両国にとって研究、技術、イノベーション協力の価値を最大化するために展開されたさまざまな新規活動について発表した。両国科学コミュニティの能力強化の機会を探るべく、両国は新た優先課題に関する情報を共有した。

合同委員会は、研究エコシステムのセキュリティと公正性を確保するための見解と措置を交換し、国際協力を実のあるものにする独立性、開放性、互恵性、透明性という共通の価値を推進する。

合同委員会は、英国研究・イノベーション機構(UKRI)と日本の科学技術振興機構(JST)が共同で資金支援した共同研究プロジェクトなどを通じて、COVID-19パンデミックに対処した日・英研究者間の共同作業を称賛した。

合同委員会は、以下のような戦略的およびボトムアップの研究パートナーシップを促進することにより、関係強化の継続に合意した:

・定期的なオープン共同研究プログラム。UKRIと日本学術振興会(JSPS)が支援した最初の2つのオープン研究プログラム(2021年の社会科学・芸術・人文科学、2018年のライフサイエンスと環境科学)の成功に基づくものである。
・ハイパー・カミオカンデ・プロジェクト(Hyper-Kamiokande Project)とスクエアキロメートル・アレイ(Square Kilometre Array)ですでに進行中の共同研究に基づく、研究インフラを介したパートナーシップ。
・再生医療、感染症、人工知能(AI)の社会的影響、海洋センサーにおける共同プロジェクト公募の成功に基づいて、より頻繁に対象を絞った戦略的研究プログラム。

Innovate UKと日本の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、2020年の最初の共同イノベーション・プログラムについて合同委員会で発表した。両者は、英国と日本の強みを活用して、革新的な企業協力する機会をさらに増やしていくことに合意した。

合同委員会は、医療・生命科学分野の進歩に感謝の意を表した。合同委員会は、日本医療研究開発機構(AMED)と医学研究会議(MRC)との間の覚書に基づいて、感染症と再生医療に関する共同研究公募などの協力強化を歓迎した。また、さらなるシンポジウムを開催し、神経科学に関する共同公募を開始するための両者の取り組みを承認した。

合同委員会は、宇宙分野での協力のさらなる強化を期待し、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と英国宇宙庁(UKSA)との間の協力覚書に満足の意を表明した。合同委員会は、JAXAと国防科学技術研究所(DSTL)との間のスペース・デブリに関する最初の共同研究を歓迎した。

合同委員会は、海洋科学分野における協力をさらに強化することへの期待を表明し、英国の研究機構・機関と日本の海洋研究開発機構(JAMSTEC)との間の北極圏研究開発に関する協力を促進するという見解を共有した。

[DW編集局]