2021年10月18日付欧州委員会（EC）の標記発表の概要は以下のとおり。

欧州イノベーション・技術機構（EIT）はこのほど、新たな欧州バウハウス・イニシアチブを支援するために、「EITコミュニティ・ブースター：新たな欧州バウハウス・ベンチャーの展開」を開始する。

この公募では、革新的な企業20社を、それぞれ最大5万ユーロの予算で支援して、持続可能性（気候目標から循環性、汚染ゼロ、生物多様性まで）、美学（機能を超えた経験とスタイルの質）、包摂性（第一に多様性を包含し、アクセシビリティと手頃感を確保する）を統合するソリューションを加速させる。

今回の公募は、2021～2022年に新たなEITコミュニティによる支援を受ける、新規の欧州バウハウス活動を対象とするより広範な500万ユーロの予算の一環である。EIT コミュニティ・ブースターの公募は、2021年12月17日に締め切られる。新興企業や事業規模拡大企業（scale-ups）が応募して、自社を拡大することが奨励される。2021年初頭に開始されたこのコミュニティ・ブースターのパイロット段階では、すでに13のベンチャーが合計65万ユーロの支援を受けている。

この共同EITコミュニティの新規欧州バウハウス・イニシアチブは、2021～2022年に500万ユーロの予算で以下のことを実施する。

・加速サービスを提供し、新しい欧州バウハウス関連の起業家、イノベータ、ベンチャーを支援する。
・市民主導のイニシアチブを創出し、動員する。
・スキルアップと生涯学習における起業家トレーニング活動と教育リソースを提供する。

年間を通じて、EITコミュニティは新欧州バウハウスの最初の段階を大いに支援してきた。共同EITコミュニティの新欧州バウハウス・イニシアチブは、市民の関与を高め、欧州グリーンディールの目標達成を目的として、持続可能な公共空間の共同設計にコミュニティを参加させるために展開された。

すでに進行中の新欧州バウハウスに向けて成功しているEITコミュニティ活動は次のとおりである。

・EIT Jumpstarter プログラムにより、中央および東ヨーロッパのイノベータや起業家が新欧州バウハウスに関連して事業を発展させ、立ち上げるのを支援。
・駐車スペースを遊び場に変えたり、高齢者と協力したりすることから、耐候性のある遺産に至るまで、市民主導のプロジェクトに助成金を授与。
・2021年 Climathon （グローバル気候行動プログラム）内に特定の新欧州バウハウスの重点を統合。この「ハッカソン」では、世界中の150の町や都市から多様な参加者が集まり、気候に対する意識を高め、現状を打破し、我々が住む空間と市民として望む未来を再考する。

[DW編集局]