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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 国立研究機構(ANR)
- 元記事公開日:
- 2021/10/14
- 抄訳記事公開日:
- 2022/01/05
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ANRがデジタル戦略・データ部門を創設
L’ANR créé la direction de la stratégie numérique et des données confiée à Martine Garnier-Rizet
- 本文:
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2021年10月14日付国立研究機構(ANR)の標記発表の概要は以下のとおり。
データが公共施策の変革、透明性、効率性の強力なベクターである状況において、ANR は、デジタル戦略・データ局を創設した。その任務は、ANRの各部門の支援、高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)等関係機関との連携において、データ政策を策定・展開することである。2021年9月1日からは、これまでANRで数値・数学部門(NUMA)の責任者であり、オープンサイエンス・ポリシーを担当していた Martine Garnier-Rizet 氏が、同局を指揮する。
ANRの事業の中心にあるデータは、研究プロジェクトの過程の各段階(応募、評価、選抜、結果、影響)で収集される。データはまた、研究活動の一部分としてプロジェクト自体の中に存在する。
フランスは、「共和国デジタル法」により、行政データをデフォルトで公開する方針と、データに関する公共サービス・ミッションの創設を決定している。研究分野では、2018年にオープンサイエンス国家計画でこの方針が再確認され、「研究成果が、すべての研究者、企業、市民に対して、妨げられることなく、遅滞なく開示されることを保証するというフランスの取り組み」が表明されている。
これに関連して、ANRはこのほど、科学・管理データの分析、公開、共有のアプローチを強化し、国内、欧州、国際環境におけるオープンサイエンスに関する活動を継続的に展開行うために、デジタル戦略・データ局を創設した。
理事長直属であるデジタル戦略・データ局は、3つの領域(データ・ガバナンス、レポート・調査・影響分析、オープンサイエンス・ポリシー)で組織されている。担当業務は次のとおりである。
・ ANRデータ・ポリシーの策定、ガバナンスの体系化・処理・データ品質。
・ MESRI によるデータ、アルゴリズム・ソースコードデータに関するポリシーの枠組内における、データの簡素化と共有を目的とした、ANRの他部門、MESRI、その他関係機関との調整。
・ 特に”appelprojetsrecherche.fr”ポータルの枠組内での、他のファンディング機関との調整。
・ 情報を生成・配布(総括報告、調査、影響分析)する場合のデータの活用。
・ 7月に開始された第2次国家計画の一環としてのオープンサイエンスへの移行。 [DW編集局+JSTパリ事務所]