[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
エネルギー省(DOE)
元記事公開日:
2021/10/27
抄訳記事公開日:
2022/01/12

DOEが電気自動車向け電池研究のために2億900万ドルを拠出

DOE Announces $209 Million for Electric Vehicles Battery Research

本文:

2021年10月27日付けの米国エネルギー省(DOE)による標記発表は以下のとおり。

DOEは本日、電気自動車、先進電池、およびコネクテッドカーに焦点を当てた26件の新しい国立研究所プロジェクトに2億900万ドルの資金を提供すると発表した。

高度なリチウムベースの電池は、電気自動車、定置型電力網用蓄電池、および防衛用アプリケーションなど、米国のクリーンエネルギーの未来を確保するうえで重要な21世紀の技術に不可欠な役割を果たす。さらに、DOEのアルゴンヌ国立研究所は、国内のリチウム電池サプライチェーンのギャップを埋めることを目的とした、新たな官民パートナーシップ“Li-Bridge”を発表した。どちらの発表も、米国を電気自動車と電池のイノベーションにおける世界的リーダーとし、これらの技術開発を進めることで、家計の節約、炭素汚染の削減、そして質の高い雇用の創出を目指すバイデン‐ハリス政権の目標を支えている。

“Li-Bridge”アライアンスの産業界メンバーは、2021年10月29日、DOEのデービッド・ターク副長官によるバーチャル円卓会議「電池エコシステムに橋を架ける」に参加する。

米国は現在、先進電池部品を海外からの輸入に大きく依存しており、こうした技術の可用性とコストを混乱させる恐れのあるサプライチェーンの脆弱性に曝されている。本日発表された26件の国立研究所プロジェクトは、次の4つの重要な目標に対応している。

・次世代電池技術のコストとサイズの大幅な削減。
・15分以内に電池のフル充電を可能とする超高速充電器の進歩。
・全国で数千万台の車両が充電されることによる潜在的な電力網への影響の軽減。
・エネルギーの使用と排出を削減する車両間の協調的な通信と制御の合理化。

DOEのアルゴンヌ国立研究所が率いる“Li-Bridge”は、国立研究所全体と連携して、リチウムベースの電池の堅牢で安全な国内サプライチェーンの開発を加速する。アルゴンヌは、DOEによって設立された連邦先進電池コンソーシアム(FCAB)を通じて連邦部門と連携することで、米国が世界の電池バリューチェーンにおいて、長期的な競争力を持つことを目指す。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]