[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
大統領府科学技術政策局(OSTP)
元記事公開日:
2021/10/26
抄訳記事公開日:
2022/01/12

国家AI研究リソース(NAIRR)タスクフォース第3回会議の報告

Readout of the Third National Artificial Intelligence Research Resource (NAIRR) Task Force Meeting and Announcement of Posting of Request for Information (RFI) Responses

本文:

2021年10月26日付けの大統領府科学技術政策局(OSTP)による標記記事の概要は以下のとおりである。

国家AI研究リソース(NAIRR)タスクフォースが、10月25日にオンラインで第3回公開会議を開催した。NAIRRでは、人工知能(AI)の研究開発を促進するリソースやツールへのアクセスを民主化し、より多くの米国人研究者がAI研究開発に公平にアクセスできるようにするとともに、イノベーションと経済発展を促進し、将来のAI労働力の育成を支援するための国家的サイバーインフラのための、ビジョンと実施計画の策定を進めている。本タスクフォースは、一連の会議を通じて、2022年に議会に提出されるNAIRRの実施計画とロードマップに対して、コンセンサスを得た提言を行うことを目指している。

会議冒頭で、「NAIRR実施計画に関する情報提供要請(RFI)」に寄せられた意見を関連ウェブサイト、”AI.gov”に掲載したことが発表された。学術界、民間企業、非営利団体、政府機関など幅広い関係者から、80件以上の貴重な意見が寄せられた。これらの意見は、タスクフォースがNAIRRの実施計画を策定する際の参考となるものである。

最初のセッションでは、タスクフォースのメンバーは、NAIRRを通じて利用可能な計算リソースや、NAIRRの適切なガバナンスと管理方法に関する提言案について議論した。タスクフォースは、NAIRRがクラウドとオンプレミス、実験環境と本番環境、コアコンピューティングとエッジコンピューティングを組み合わせた計算リソースを連携させることで合意した。

続くセッションでは、外部専門家パネルによる議論が行われた。第1パネルでは、データコモンズの管理、プライバシー保護に関するデータコモンズのガバナンスと技術的管理の確立、および政府データの使用の促進における成功と失敗から学んだ教訓を共有した。第2パネルでは、NAIRRで利用可能なリソースが、直感的ポータルや教育ツールを通じて、幅広いユーザーにアクセス可能とするベスト・プラクティスが紹介された。

会議は、タスクフォースが一般から寄せられた多くの質問に回答する形で幕を閉じた。次回のタスクフォース会議は、12月に開催予定である。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]