[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2021/10/14
抄訳記事公開日:
2022/01/12

BMBFが1,100万ユーロでデジタル環境技術を助成

BMBF fördert digitale Umwelttechnologien

本文:

2021年10月14日付ドイツ連邦教育研究省(BMBF)による標記報道発表の概要は以下のとおりである。
新しい助成プログラム「デジタル・グリーンテック(“Digital Green Tech”)」では、環境技術におけるデジタル・イノベーションの発展を目的とした11のプロジェクトが立ち上げられた。新しいイニシアチブは天然資源のより持続的な利用や環境汚染の軽減に寄与するものである。
デジタル技術と環境技術を組み合わせることで、例えば、ネットワーク化されたシステムとサプライ・チェーンにより、消費される天然資源を減らす、最適化された生産プロセスが可能となる。データを賢く使うことで、企業やプロセスをよりよく理解し、望ましくない開発を迅速に特定できる。こうしたアプローチを推進するために、BMBFは「デジタル・グリーンテック 環境技術とデジタル化の融合」を開始した。
今後2年間で、BMBFは11のプロジェクトに約1,100万ユーロを助成する予定である。プロジェクトでは、水管理、持続可能な農地管理、資源効率、環境経済の分野で、持続可能な製品、プロセス、サービスを開発する予定である。10月中旬のキックオフ・イベントで新しい助成プログラムが正式に開始される。
11のプロジェクトでは次のような質問に対応する:
人工知能(AI)は、リサイクル・プロセスの改善に役立つか?水素および廃棄物ネットワークをより効率的に監視できるデジタルツールは何か?複雑な材料フローをリアルタイムに追跡できる方法は?このプロジェクトには、科学、行政、協会、ビジネス業界から約60の機関が関与している。情報協会(Gesellschaft für Informatik e.v.)によって行なわれる科学横断的プロジェクト“Net DGT”は、プロジェクト間をネットワーク化し、成果のまとめと分析、および技術移転を実施する。プロジェクト“Net DGT”は、新しいデジタルソリューションが、持続可能性のために、どのような利益をもたらすかを調査する。
「デジタル・グリーンテック」は、BMBFのアクション・プラン「当然、デジタル、持続可能(“Natürlich. Digital. Nachhaltig“)」の一環として開発され、「持続可能な開発のための戦略的研究(FONA)」に貢献している。この資金調達措置の2回目の締め切りは、2022年10月31日の予定である。
「デジタル・グリーンテック」プログラムには、「リチウムイオン電池からの活性材料の直接リサイクル」など、計11のプロジェクトが含まれている。

[DW編集局]