2021年10月12日付の人民網は、中国科学技術省が69の国家野外科学観測研究ステーションの建設を承認し、国家イノベーション体系がいっそう完全なものとなったことを報じ、次のように述べている。

中国科学技術省ウェブサイトの情報によると、新たな時期の国家野外ステーション建設の発展をより促進し、国家野外ステーション系統の配置を最適化し、完全なものとするため、「国家野外科学観測研究ステーション管理規定」（国科発基［2018］71号）と「国家野外科学観測研究ステーション建設発展計画（2019～2025）」（国科弁基［2019］55号）に基づき、部門（地方）の推薦および専門家の諮問を経て、科学技術省は、「甘粛省甘南草原生態系統」等69の野外ステーションを国家野外ステーションとして承認することを決定した。

国家野外科学観測研究ステーション（「国家野外ステーション」と略）は、国の戦略的ニーズと学科発展の長期的ニーズに目を向けて設立されたもので、重要な国家科学技術イノベーション基地の一つであり、国家イノベーション体系の重要な構成部分でもある。その主な職責は、生態学、地学、農学、環境科学、材料科学等の分野の発展に奉仕し、長期の野外定点観測データを取得するとともに、ハイレベルの科学研究業務を展開することである。

国家野外ステーションは社会経済および科学技術戦略に目を向け、中国の自然条件の地理的分布の法則に従って配置、建設している。長年の発展を経て、大量の重要な定点観測データを獲得し、多くの重要な成果を手にし、多くの野外科学技術工作要員を指導、育成し、関連学科の発展を促進し、経済社会の発展のために強力な科学技術サポートを提供してきた。

科学技術省は、各野外ステーション主管部門と支援機関・企業が関連の政策と附帯する経費を確実に実行に移し、国家野外ステーションに対する支持の力を大きくし、野外ステーションの建設と運営管理を強化し、科学研究・観測および作業の条件を完全なものとすること。及びハイレベルの野外科学技術人材を引き付け、集中し、国家野外ステーションの観測試験、科学研究およびデモンストレーションサービスの水準を引き上げ、科学技術資源の開放、共同享受を推進し、科学技術のイノベーションと経済・社会の持続可能な発展のためにサポートを提供するよう要求した。

[DW編集局]