[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立科学研究センター(CNRS)
元記事公開日:
2021/10/29
抄訳記事公開日:
2022/01/18

フランスのチームが SKA天文台 データ・チャレンジの第2回で賞を獲得

Une équipe française remporte la deuxième édition du SKAO Data Challenge

本文:

2021年10月29日付国立科学研究センター(CNRS)の標記発表の概要は以下のとおり。

SKA(SQUARE KILOMETRE ARRAY)天文台(SKAO)は、今日の電波望遠鏡が提供するデータをはるかに超える質、量、多様なデータを科学者に提供する。SKAOは、科学コミュニティの形成を目的とし、世界中の科学チームが参加する、チャレンジ「データチャレンジ」(SDC)を主催する。今年開催された第2回では、パリ天文台(PSL)が率いるフランスのチームが、CNRS、コートダジュール天文台、およびいくつかのフランスの大学と協力し、GENCI社が集中とサイエンスコンピューティングの開発と資源のための研究所(IDRIS)に供給したスーパーコンピュータ のJean Zayを使用してコンペティションの金メダルを獲得した。

SKA天文台(SKAO)の科学的活用準備の一環として、SKAOデータチャレンジ(SDC)は、将来のユーザーがSKA天文台からのデータを効率的に処理できるように着想されている。これは、望遠鏡が最初の運用段階に入るとすぐにそれらを最大限に活用できるようにするとともに、データ分析技術の開発を刺激するためである。SDCは、SKAO天文台とそのITパートナーが、(世界中の天文学者に対してデータの保存、処理、アクセスを提供する)SKA地域センター(SRC)のネットワークに必要なシステムとプロセスを準備するのに役立つ。

昨年2月に始まり6か月間続いたSKAデータチャレンジ(SDC2)の第2回には、22か国から280人の参加者で構成される40チームが参加した。これらは、世界中の8つの大規模なデータセンターが支援し、課題の成功に不可欠なストレージおよび処理リソースを提供した。

各チームは、SKAOのスペクトロイメージング観測から得られた1TBのデータキューブ内で、水素原子の21cm線付近の約25万個の銀河を識別・特性評価できるアルゴリズムの開発を任された。

[DW編集局+JSTパリ事務所]