[本文]

国・地域名:
オランダ
元記事の言語:
英語
公開機関:
オランダ科学研究機構(NWO)
元記事公開日:
2021/11/05
抄訳記事公開日:
2022/01/21

NWOが研究者を対象にしたオープンサイエンスに関する世論調査結果を公表

Researchers positive about open science, but there are still obstacles

本文:

2021年11月5日付のオランダ科学研究機構(NWO)の標記発表の概要は以下のとおり。

2021年9月にNWOはMarkteffect社に委託して、あらゆる分野の研究者を対象にオープンサイエンスに関する世論調査を実施した。調査の結果、研究者全体の87%が、オープンサイエンスに対して(非常に)肯定的な態度をとっている。若い研究者はさらに熱心で、その割合は94%にものぼる。しかし、研究者たちは、実際の実施となると、依然として障害に直面していることが明らかになった。

研究成果のオープンアクセス公開については、その目的と日常の現実が最も密接に連携している。調査対象の研究者の95%は、これが(非常に)重要であると考えており、83%は実際に自分の研究を頻繁に、または常にオープンに発表している。データの共有については、意図と現実の間にまだギャップがある。調査対象の研究者の93%がこれを(非常に)重要と答えているが、実際に実施していると答えたのは56%に過ぎない。インフラ不足、明確な指示やガイドラインの欠如が障害として挙げられているが(44%と47%)、財源不足(72%)が最も高いスコアを示している。

調査結果の主なポイントは次のとおり。
*オープンサイエンスは透明性を高め、より信頼性の高い科学につながる(90%)。
*科学的成果にアクセスする際の平等性がオープンサイエンスによってもたらされる。
*公的資金による研究は、興味のある人は誰でも自由に利用できるようにすべきだ(87%)。
*オープンサイエンスの実践にあたって主な障害は財源不足である。
*64%はオーブンサイエンスが十分に認識されておらず、報われていないと感じている。
*13%はオープンサイエンスは危険であり、誤用につながる可能性があることに同意している。

調査結果の詳細および報告書の全文は、本日、オンラインで公開される。

[DW編集局+JSTパリ事務所]