[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2021/11/24
抄訳記事公開日:
2022/01/26

エラスムス・プラス:2022年には、教育、トレーニング、若者、スポーツにおけるモビリティと協力向けに約39億ユーロ

Erasmus+: nearly €3.9 billion in 2022 for mobility and cooperation in education, training, youth and sport

本文:

2021年11月24日付欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり。

欧州委員会はこのほど、2022年の年次ワークプログラムの採択に続いて、2022年のエラスムス・プラスの下での提案公募を開始した。エラスムス・プラスの来年の予算は約39億ユーロに増加され、海外留学、研修、実習、スタッフ交流の機会のほか、教育・トレーニング、青少年、スポーツといったさまざまな領域で国境を越えた協力プロジェクトの機会を引き続き提供する。通常の公募に加えて、年次ワークプログラムには、欧州大学イニシアチブなど、個別に開始される他の施策も含まれている。

本プログラムは、引き続き若者を支援し、民主的な生活への参加を奨励することで、2022欧州若者年の目標に大きく貢献する。流動性と協力という中核的な活動も2022年に強化される。

今回開始された公募で導入される主な新規事項は次のとおりである。

・将来を見据えたプロジェクト
新規大規模プロジェクトは、質の高い包括的なデジタル教育と、教育・トレーニングシステムのグリーン移行への適応を支援する。これらの野心的なプロジェクトは、より大きな予算の恩恵を受け、最低3年間実行される。官・民組織の混成体を目指している。全体的な目的は、欧州規模の教育に影響を与える可能性がある革新的な成果を達成することである。

・第三国とのさらなる交流
EUの外部機関からの資金により、第三国が、特に職業教育・訓練、スポーツの分野で、対象となるプロジェクトや交流に参加できる可能性がある。

・より包括的な DiscoverEU
DiscoverEU は、EUの市民権を持つ18歳の年齢層に欧州旅行の可能性を提供する。無料のトラベルパスを配布するための、毎年2回の申請期間がある。2022年以降、DiscoverEU に参加する機会が少ないより多くの若者を支援する組織に特化して、特定の申請期間が設けられる。

・EUを学校にとって身近な存在にする
欧州連合の目的と機能について学ぶことは、積極的な市民活動や、自由、寛容、無差別という共通の価値観を促進する上で重要な部分である。EUについての教育を推進する「ジャン・モネ施策」は、一般教育と職業教育の両方で、見学を含むさまざまな活動を伴い、すべての年齢の学校と生徒を対象に展開される。

・協力プロジェクト資金支援の簡素化
エラスムス・プラスでは、協力パートナーシップにおけるプロジェクト受益者がプロジェクトを実施するための一括金を申請できる可能性を導入する。これにより、プロジェクトの申請、管理、報告作成タスクの事務負担が大幅に軽減される。

2021~2027年のエラスムス・プラスの総予算は262億ユーロであり、EUの外部機関から約22億ユーロを補填する。エラスムス・プラスの流動性・協力プロジェクトは、積極的な市民活動と民主的な生活へのより大きな参加を促進しながら、グリーン・デジタル移行を支援する。Covid-19 のパンデミックが始まって以来、教育・訓練システムの強靭性にも貢献した。

[DW編集局]