[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2021/11/24
抄訳記事公開日:
2022/01/28

「She Figures 2021」報告書: 研究・イノベーションにおいて女性は依然として過小評価されている

Gender gap at education level is shrinking, but women are still under-represented in research and innovation

本文:

2021年11月24日付欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり。

学士、修士、博士レベルでの女子学生・卒業生の数は、ここ数年で着実に増加している。しかし、女性は依然として研究・イノベーションのキャリアにおいて過小評価されている。これは、欧州委員会の「She Figures 2021」報告書の重要な調査結果の一部である。この報告書は、2003年以降、EUその他の研究・イノベーションにおける男女平等に向けた進展のレベルを監視している。

いくつかのEU政策とファンディングプログラムでは、研究・イノベーションにおけるジェンダー平等の促進を目標としている。新たな欧州研究圏(ERA)に関する2020年欧州委員会の政策文書では、既存の優先課題とイニシアチブの拡大を通じて、研究におけるジェンダー平等および男女平等の考え方を政策やシステムに取り入れることについて、改めてコミットしている。

さらに、Horizon Europe では、以下を通じて、研究・イノベーションにおけるジェンダー平等の支援を強化している。

・Horizon Europe のファンディングにおける適格性の基準では、公的機関、研究機関、高等教育機関に対して、男女共同参画計画の策定を求めている。
・研究・イノベーションコンテンツにジェンダーの側面を取り入れることが、プログラム全体のデフォルト要件となっている。
・EU加盟国・準加盟国全体の男女共同参画計画の策定支援と、ERAの政策課題を実施するための活動に資金提供を行う。
・欧州イノベーション会議(EIC)の下での男女平等を促進するための措置と活動を実施する。
・研究チームにおけるジェンダー・バランスを強力に奨励する。

欧州委員会はまた、研究・イノベーションにおけるジェンダー平等に関するリュブリャナ宣言を承認している。

[DW編集局]