[本文]

国・地域名:
スイス
元記事の言語:
英語
公開機関:
スイス国立科学財団(SNSF)
元記事公開日:
2021/12/16
抄訳記事公開日:
2022/01/28

スイス国立科学財団が15の学際的研究プロジェクトに3,800万フランを助成

38 million francs for interdisciplinary research

本文:

2021年12月16日付のスイス国立科学財団(SNSF)の標記発表の概要は以下のとおり。

2021年6月、SNSFはSinergiaプログラムへの66件の申請を受理した。最も優れた15のプロジェクトが助成対象として選出された。これは23%の採択率に相当する。選出されたプロジェクトには、幅広い分野から合計55名の研究者が参加する。助成金の総額は3,840万フラン、平均で260万フランである。

主な助成プログラムは以下のとおり。

1. 微生物学的変化
無菌または既知の微生物だけを含むノトバイオート・マウスモデルを用いて、離乳期に哺乳類の腸内細菌叢がどのように変化するかを調査する。このような変化は、成体生物の健康に永続的な影響を及ぼす。プロジェクトは、4人の研究者による共同研究で、専門分野は、分子生物学、ノトバイオロジー、生物(生体)工学、生物情報科学である。

2. スマートフォンを使った治療法
4人の研究者により、心理学、言語学、精神医学、機械学習(ML)が一つのプロジェクトに統合される。目的は、言語学、心理学、臨床学、神経生物学の主要な指標を考慮することで、自殺傾向の発達を予測することである。次のステップでは、スマートフォン上で動作する治療モジュールを開発する。

3. 効率性の向上
より効率の高い生物学的太陽電池パネルの新技術の開発。3人の研究者による共同研究で、有機化学、材料科学、電気化学、分子生物学などの手法を用いる。

SNSFのSinergiaプログラムは、画期的な発見につながる可能性がある学際的な研究を実施する2~4人の研究者による共同プロジェクトを支援する。2016年以降、196のプロジェクトが助成されている。

[DW編集局+JSTパリ事務所]