[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)
元記事公開日:
2021/11/05
抄訳記事公開日:
2022/02/02

農業・健康に資する食品分野に8億8,000万ユーロ 仏政府の第4次「将来への投資計画」

PIA4 : près de 880 M€ au service de la 3e révolution agricole et de l’alimentation santé

本文:

2021年11月5日付高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)の標記発表の概要は以下のとおり。

政府は、第4次「将来への投資計画」(PIA4)による農業・食料分野における戦略の内容を発表した。
5年間で、総額は8億7,750万ユーロ。農業の国際競争力と強靭性を高める技術開発に4億2,800万ユーロ、持続可能で安全に配慮した食品の開発に4億4,950万ユーロ、それぞれ投じる。

質の高い食品を普及させるための破壊的技術の研究開発を加速させるのが狙い。なかでも「優先研究プログラム」(PEPR)としては二つの計画があり、計9,500万ユーロを支出。国立農学・食料・環境研究所(INRAE)と国立情報科学・自動化研究所(INRIA)が運営を担う。知識をさらに進化させ、イノベーションと発展を引き出すことが期待されており、スタートアップや中小企業なども個別にプロジェクトに応募できる。

上記2つの促進戦略には、「フランス2030」計画から20億ユーロが充当され、フランスの将来の農業と食料の構築に充てられる。

ジュリアン・ドノルマンディー農業・食料相は「ロボット開発、デジタル、生命科学などの分野に立脚したタイムリーな計画であり、さらに多くの投資が必要だ。政府は28億ユーロ以上を農工業の分野に投じ、気候変動対策と食糧問題という二大問題の解決を目指しているが、今後も国としてあらゆることをしていく」と話した。

[DW編集局+JSTパリ事務所]