2021年11月18日付けの大統領府による標記ファクトシートの概要は以下のとおりである。

本日、バイデン大統領は、北米首脳会議において、カナダのトルドー首相およびメキシコのオブラドール大統領と会談した。 同会談で、米国はカナダとメキシコの強い結びつきを改めて強調するとともに、複雑な地球規模の課題に直面している現在、このパートナーシップのために新たな道を切り開く意欲を示した。また、COVID-19パンデミックの終息とグローバル・ヘルスの推進、競争力育成と公平な成長のための条件整備、移民に対する地域的対応の調整などの共同目標を達成するために、具体的行動を起こすことを約束した。

COVID-19パンデミックの終息とグローバル・ヘルスの推進
・ 動物および新型インフルエンザに関する北米計画（NAPAPI）の再考と更新による次のパンデミックや健康上の脅威への準備
・ ワクチン・公衆衛生用品の北米での製造による医療サプライチェーンの強化
・ COVAXファシリティへのコミットメントの拡大
・ 北米薬物対話（NADD）の継続

競争力の強化と公平な成長のための条件整備
・ 強靭で、持続可能で、多様性のある、安全なサプライチェーンが必要であることを認識し、三国間でのサプライチェーン調整メカニズムを構築
・ 北米各地の中小企業センターの連携を強化し、女性の起業を促進
・ 長期的かつ永続的な成長を達成するための優れた規制の促進
・ 三国協定（USMCA）における強制労働で生産された商品の輸入禁止
・ サイバー専門家会議の開催と多国間のランサムウェア対策の計画

気候危機が世界にもたらす課題への対応
・ メタンおよびブラックカーボンに関する北米戦略の策定
・ 2022年の野心的な国家決定貢献（NDC）の強化に向けた三国間対話の開催
・ 北米における再生可能エネルギーの導入を加速するための協力
・ 持続可能な輸送への移行（電気自動車、鉄道、航空におけるクリーン燃料の使用）

[DW編集局+JSTワシントン事務所]