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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)
- 元記事公開日:
- 2021/11/24
- 抄訳記事公開日:
- 2022/02/16
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ディープテックの起業家コンクール:「i-PhD」と「i-Lab」コンペティションの募集を開始
- 本文:
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2021年11月24日付高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)の標記発表の概要は以下のとおり。
政府は、第3次「i-PhD」と第24次「i-Lab」コンクールコンペを開始した。ともに、「将来への投資計画」プログラム(PIA)のファンディングにより、技術レベルの高いスタートアップの起業を促すことを目的としている。
「i-PhDコンクール」とは、若手の博士号取得者の積極的な起業を促す制度で、採択されれば政府の支援を受けられる。政府の「将来への投資計画」(PIA)を財源とし、政府の委託を受けたフランス公共投資銀行(Bpifrance)が運営している。。2019年以降、72件のプロジェクトが採択されている。
また「i-Labコンクール」は、公的研究由来の起業支援する公募制度。最大60万ユーロの支援を受けられる。フランス公共投資銀行(Bpifrance)が国の委託をうけて運営する点などは「i-PhDコンペ」と同じだが、対象を博士号取得者に限定していない。1999年にスタートし、これまでに3,629件が採択。累計で4億9,600万ユーロが投じられ、2,155社の革新的な技術企業が設立された実績があり、ディープテック投資家の間でも定評がある制度だ。研究者の起業を支援するベンチャー企業「PhDTalent」などが行った近年の全国調査によると、若手研究者の43%が、スタートアップ企業の創設を、キャリア形成のためのひとつの選択肢と考えている。うち58%は、起業によって社会に影響を与えることができると認識している。国は3年前から「ディープテック計画」などによって、イノベーションを目指して起業を志す研究者を、研究機関や技術移転支援機関を通じ支援してきた。2020年の「複数年研究計画法」は、2030年までに年間500件のディープテック・スタートアップの出現という目標を設定している。
[DW編集局+JSTパリ事務所]