2021年12月13日付欧州委員会（EC）の標記発表の概要は以下のとおり。

欧州における活気に満ちてまとまりのあるイノベーション・エコシステム構築に向けた、今日の課題と取り組むべき施策に関する洞察。

欧州委員会は、8月から9月にかけて、イノベーション関係者を対象に、欧州イノベーション・エコシステムの関係者が直面している課題、今後のチャンス、将来の施策に対するビジョンやアイデアについて、調査を実施した。この調査では、EU加盟27か国すべての、活動している参加者から、幅広いイノベーション関係者（以下を含む）を代表する合計239件の回答が寄せられた。
・大学、研究機関
・EU加盟国の個々の研究者、イノベーター、市民
・中小企業、企業、新興企業

調査の主な目的は、永続的なイノベーションの障壁に対処するための推奨事項を特定して収集することにより、科学的卓越性を明日のイノベーションに転換できる、よりまとまりのある統合された欧州イノベーション・エコシステムに向けた方法を特定することであった。

調査データの分析は、今後の政策決定にとって以下の要因の重要性を浮き彫りにした。
・イノベーションの明確な方向性と、政策立案プロセスにおける透明性と共創の必要性
・イノベーションの結束を高め、多様なファンディングプログラム間の相乗効果を高める必要性
・投資規制の枠組みを改善するために、さらに取り組む必要性

また、地理的分析では、欧州の各地域のすべてがイノベーションに参加し、その恩恵を受けるための同じ能力を有しているわけではないことを強調している。

※報告書の全文はこちらから
https://ec.europa.eu/info/files/europes-innovation-ecosystem-survey-report_en

[DW編集局]