[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
全米科学・工学・医学アカデミー(NASEM)
元記事公開日:
2021/12/01
抄訳記事公開日:
2022/02/24

NASEMが海洋プラスチック廃棄物削減のための国家戦略の策定を提言

U.S. Should Create National Strategy by End of 2022 to Reduce Its Increasing Contribution to Global Ocean Plastic Waste, Says New Report

本文:

2021年12月1日付けの全米科学・工学・医学アカデミー(NASEM)による標記記事の概要は以下のとおりである。

NASEMは新たに公表した海洋プラスチック廃棄物削減に関する報告書において、米国は2022年末までに、国内の廃棄物を削減し、海洋プラスチック廃棄物への寄与を削減するための国家戦略を策定すべきであると主張している。また、同報告書では、米国のプラスチック廃棄物問題の規模とその発生源を理解し、削減と管理の優先順位を定め、対策の進捗状況を測定するために、プラスチック汚染を追跡する全国的な監視システムを確立するよう米国政府に勧告した。

同報告書は、米国が環境および海洋のプラスチック廃棄物を削減するために、首尾一貫した、包括的かつ横断的な連邦政策と研究戦略を策定することを勧告している。この戦略は、2022年12月31日までに専門家グループ、または外部諮問機関によって策定され、戦略の実施内容は、2025年12月31日までに評価されなければならないと述べている。また、同報告書において、この戦略で取り組むべき以下の6つの介入段階を提示している。

・(リサイクル不可の)プラスチックの生産量を削減し、廃棄物管理の必要性を低減すること。
・分解されやすい、または、リサイクルや再利用をしやすい代替品開発を行うこと。
・短期間の使用を目的とした使い捨てのプラスチック製品の使用を減らすこと。
・インフラ、収集、処理、漏出管理、会計を含む廃棄物管理を改善すること
・海に排出されるプラスチック廃棄物に対する規制値を設定すること。
・船舶等の海上でのプラスチック廃棄を最小限にすること。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]