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- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 欧州委員会(EC)
- 元記事公開日:
- 2021/12/16
- 抄訳記事公開日:
- 2022/02/28
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欧州委員会が、保健、気候、環境に関するEUミッションの展開に6億7,300万ユーロを投資
Commission invests €673 million to roll-out EU Missions in health, climate and the environment
- 本文:
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2021年12月16日付欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり。
欧州委員会は、2021~2022年の Horizon Europe ワークプログラムの修正案を採択し、総予算を154億ユーロに増額した。これは、当初の予算である147億ユーロから7億2,300万ユーロの増加である。この新規予算には、大型課題に取り組み、2030年までに健康、気候、環境の野心的な目標を達成するために、2021年9月に開始されたEUミッションの展開に充てられる 6億7,324万ユーロが含まれている。
欧州委員会はこのほど、5つのEUミッションに特化した19件の新規公募を発表した。これらの公募の初回は2021年12月22日に開始され、2回目は2022年1月11日に開始される。
EUミッションのワークプログラムに追加された予算には、2021年に5億4,874万ユーロ、2022年に1億2,450万ユーロが含まれる。2021年の予算区分は次のとおりである。
「気候変動への適応」ミッションは、経済的に適切な大規模で革新的な体系的ソリューションのリスク評価、道筋、実証試験の展開を含む、気候変動への適応に向けた道程において、地域とコミュニティを支援するために1億2,238万ユーロを投資する。
がんに関するミッションは、1億2,565万ユーロを投資して、がんのスクリーニングと早期発見における新たな方法と技術を開発し、がん患者・生存者の生活の質と選好の尺度を確立し、リスク因子と健康の決定要因ががんの発症と進行に及ぼす影響を把握する。
「海洋・水域の復元」ミッションは、1億1,434万ユーロの予算で、海洋および淡水の生態系と生物多様性を回復し、海洋、海域、水域の汚染を防止・排除し、持続可能で、炭素中立で循環型のブルーエコノミーを創出する。さらに、欧州デジタルツイン・オーシャンのモデル生成に活用されるデジタルシステムを開発し、市民、特に若い世代を巻き込み動員する。
「気候中立・スマートシティ」ミッションは、公正で持続可能でレジリエントな気候中立な都市のための新たな都市計画・設計に向けて1億1,937万ユーロの予算を投資して、都市交通の支柱としての公共交通機関のイノベーション能力を引き出し、とりわけポジティブでクリーンなエネルギー地区を創出する。
「欧州の土壌ディール」ミッションは、6,700万ユーロの予算を活用して、ミッションの目標達成を目指すロードマップへのギャップを特定し、土壌の健全性と機能の指標を検証・開発し、土壌の健全性と栄養、安全な食品との関連を把握する。さらに、新しいビジネスモデルや、新世代の土壌アドバイザーを育成するための地域、地方自治体、若者との関わりに焦点を当てた数多くのテーマがこの公募に含まれている。 [DW編集局]